いろいろ考えた結果がこれだから、きっとミナト先生に呆れられてしまうかもしれない。
「嫌なの?ガイには作るのに」
我ながら理不尽極まりない。
でも、いい気分じゃないのは分かるでしょ。オレだって、ガイと同じように扱ってくれてもいいじゃないか。
「オレ、暗部に入る事になった」
「うん、知ってる」
知っててくれたんだ、でも、どうせガイなんだろうな、言ったのは。
「……なんか、言うことないの?」
「えっと……おめでとう、とか?」
「……ありがとう」
「う、うん」
嬉しい。正直ほんとうに嬉しい。自分で催促したのだから当たり前だろうけど、おめでとうなんて言ってもらえるとか、嬉しすぎる。
……でも会える時間が減るのはあまり嬉しくない。またオレが見てないところでガイと仲良くなるんだろう。オレが入り込む隙間なんてないくらいに。
「ねえ」
「は、はい」
「ガイのこと、好きなわけ?」
「……へ?」