はたけくんが上忍になったり、オビトがいなくなったりしてから、もう3年。
私は15歳、ガイと私は中忍になってから任務に慣れていたこともあって、任務続きだった。

はたけくんの左目が隠されるようになってもうだいぶ経つけれど、はたけくんは相変わらず私にたまに話しかけては適当な話をしてどっか行く、みたいなよく分からない行動を続けていた。なんなんだろう。

私はガイとガイパパに教えてもらった体術と性質変化を組み合わせた戦い方で、それなりに成長してきていると思う。でも、全然ガイの方が強いし、私なんてなんてことないんだけど。

「ガイ……」

今日は、ガイパパの命日。
ガイの家で仏壇に手を合わせることにまだ慣れなくて、泣きそうな顔をしているガイと、みんなの前で笑ってるガイの両方を知っている私は正直とてもこの日が嫌いだ。

ガイの為にカレーの材料を買って、ガイの家を訪ねた。

から元気なガイが泣いてもいいように、私は今年も激辛カレーを作る。

「本当に……なまえはカレー下手だなぁ、っ」

「わたし、一生カレーは上手に作れないかも」

「くそっ……涙が止まらない」

「残さず食べなさいよ」

分かってる!なんて言って必死にカレーを掻き込むガイを、これからも私は見ていくんだろうな。

涙をカレーのせいにできるように、来年も、激辛カレー。




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