「あの、ガイ?」

「こうして三人で同じ釜の飯を食うのも久々だな!!」

「…帰るよ、オレ」

「待てカカシよ!!これもライバル勝負だ」


ガイの家に招集され、なぜか食卓を囲んでいるこの状況を一体どう説明すればいいのだろう。


「共に成長し青春を謳歌したというのに何故お前達は余所余所しいんだ」

「ああ、うん、ガイちょっと?」

「やり直そうではないか、青春フルパワーで!」

「そんな簡単にはいかないんだよ。カカシだって私だって色々あったんだし」

「色々とは何だ」

「言えないようなこと」

「カカシからは聞いているから大丈夫だぞ!」

「はぁ!?聞いてたならもっと早く言えって言ってるでしょ熱血眉毛馬鹿」

ほんと、なんなのこいつは。

カカシは澄ました顔でエロ本読んでるし、ガイは大変だったのだろう?なんて泣きそうになりながら熱く語り出したしもうなんなのこのメンバー。私の傷をえぐりたいの?


「とにかく、お互いの不満な点を言い合い改善していこうではないか」

「ガイの眉毛が濃い」

「これはオレのチャームポイントだ!」

「ガイの服装が目に毒」

「目に優しいカラーだろう!?」

「ガイの声が大きい」

「オレばかりじゃないか!」

コントしに来たわけじゃないんだけどな。
先程から黙ってるカカシの様子を盗み見てたら自爆しそう、私がいなかったらこいつら和やかに喋ってたんだろうな。

「じゃあ、なまえ」

あれ、続行なんですか、これ。
しかも私なんかに話しかけてくれるんですか。

「生徒に出すなよ」

「……え?」

一体なんのことでしょうか。


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