「ネジも上忍だし、二人で組むことも多くなるかもね」

「そうですね、…なまえさん」

「……さん?」

「い、いえ、その……やっと隣に並ぶことができるようになったのでそろそろ先生と呼ぶのは卒業しようかと。決して尊敬できないからとか、そういうのではないので」

「ちょっとびっくりしただけだよ。いいよ、それで」

「……っ、ありがとうございます」


子供の成長って、侮れないなぁって最近思う。
ネジが上忍になって、ガイも私も29。アラサーってやつだ。

もうアラサーかぁ……そう思うと危機感を感じてしまう。

この子達はまだ若いから危機感なんて感じないんだろうな、羨ましい。

「ガイ班でお祝いしちゃったよね、もう」

「いえ、まだですから、なまえさんもよかったら」

「ほんと?でもお邪魔じゃない?私ガイ班じゃないし」

「もうなまえさんもガイ班の一員ですよ」

「えー、なんか照れちゃうなぁ」

気付いたら上忍になってて、気付いたら教え子達が大きくなってて。
なんだか時の流れって早いのか遅いのか分からないものだなと思う。

遠くに見える銀髪に駆け寄る若さは私にはないから、あえて目を逸らした。


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