「荷造りはもう終わるからそんなチラチラこっち見ないで」

「んー」

「わかったから!分身使って今日運ぶからそんな目で見ないでください」

「今日からなまえのただいまが聞けると思うと涙が出そうになるよ」

「大袈裟だよ、もう」

今日から一緒に住んで、ただいまとおかえりを言い合う仲になる。
なんだか少し照れくさいけれど、幸せって感じだ。

テンゾウに言ったことをカカシくんに言ったら、「ゆっくり決めていけばいいよ。でもベッドは絶対一緒ね」なんて返答が返ってきてたじたじだった。なぜベッドについては譲らないのだろうか。

「長かった」

「そう?」

「オレは10年くらい前から一緒に住みたいって思ってたんだけと」

「じゃあ、10年分ただいまとおかえり言うね」


何それ幸せすぎるでしょ。とぐりぐり私の肩に頭を押し付けて甘えてくるカカシくんの頭を撫でながら、荷物整理にどれくらいかかるかぼーっと考えていた。


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