「なんでオレじゃなくてあいつらに言うのよ」
「聞こえてたでしょ、聞こえてるならいいかなって」
「オレに直接言ってくれないと返事できないんだけどね」
「うわあ、汚い」
ほら、はやく。なんて急かすカカシくんを適当に受け流してテレビを見ていたら、横からリモコンを取られてテレビを消されてしまった。意外とカカシくんは真面目に話をしたかったらしい。
「えっと、その…」
きちんと正座でカカシくんに向き合ってみた。なんか改めてちゃんと見てみると体つきとか、顔立ちとかほんとに年相応って感じで結構感動する。
「今まで、2回もカカシくんをふった私がこんな事を言うのはおかしい気もしますが。お試し期間として2年付き合ってみて、あの……カカシくんの彼女の自分がどんなものか理解できました。昔みたいに余計なこと考えないで付き合うのが新鮮で、夢みたいに幸せで楽しかったです。」
「なんか別れ話みたいになってるんですけど」
「別れて欲しいの?」
「滅相もございません」
「えーっと……。ほら、カカシくんが余計なこと言うからなんて言おうとしてたか忘れちゃったじゃん。」
「ナルト達に言ってたのをもっと詳しく言ってくれればオレは満足なんだけど」
「えー、じゃあ、その……。ふつつかものですが、貰ってやってください」
「それじゃ、プロポーズだよ」
オレから言うから、プロポーズ。そんな甘い言葉をさらりと言いやがりましてこの人は。
ぎゅっ、と抱きしめられて、やっぱりこの人と一緒になりたいなんて思ったりして。