「なまえ先生!」
「サクラ、元気してる?」
買い物を終えて帰ろうとしてたらサクラとばったり。
相変わらず恋する女の子してるのかなあ、なんておもって同じ班のサスケの話を聞いてみると、やっぱり相変わらずらしい。
長く話し込んでしまってちょっと腕が疲れてきたなぁ、なんて思ってたらいきなり後ろから荷物を奪われまして
「カカシくん!?」
「重いならオレがいるときに買いに来なさいよ」
「別に買い物くらい一人でも平気だよ」
「オレが持ちたいの」
「なにそれ」
いつも通りのやりとりだからこれはこの際いいけど、サクラの前でそんなこと言っていいの?
サクラめっちゃキラキラしてますけど、もう明らかにいいネタ掴みましたぁ!みたいな感じなんですけど。
「カカシ先生となまえ先生って恋人なんですか!?」
「そ。だからあんまり困らせないでね」
そんなサラッと言わんといてくださいよ!!もう!!
「でも、なまえ先生にカカシ先生は勿体無いですよぉ!」
「ちょっと、それ失礼でしょーよ」
「そうだなぁ、逆かな。私にカカシ先生は勿体無いよ」
「きゃああああ、ラブラブですねぇ!もう!」
サクラテンション高いなあ……流石女の子。
お邪魔みたいなんでそろそろ行きますね!なんて言って走っていくサクラに手を振って見送ると、カカシくんがため息をつきながら私の手を抓った。
「いたっ」
「何今の、勿体無いって」
「言葉通りの意味でございます」
「怒るよ」
「ご、ごめんなさい」
「カカシ先生って呼んでくれたら許す」
「先生呼び気に入ったの?家ついたら子供の頃の姿で言ってあげる」
それはやばいな。カメラ出さないと。
わりと真剣にそう言うカカシくんが子供に手を出さないか少し心配になった。