カカシくんが上忍師になったらしい。しかも、私がアカデミーでイルカ先生と教えてた子が担当だ。

ナルトと、サスケ。あとサクラ。ナルトはイルカ先生に懐いてたから私はあまり話さなかったけど、サクラとは話していたから、今度どんな感じか聞いてみようと思う。

サスケが心配だけど、カカシくんがついてるなら大丈夫かな。

「親心ってやつですかね」

「あー……それはあるかも」

イルカ先生と二人でそんな話をして、ちょっとほっこりした。
教え子の成長はなんやかんやで嬉しいものです。

仕事が終わって、今日はまっすぐ家に帰るってわけもなく、カカシくんの指導が終わるまで時間潰し。
雑誌でも買いにいこうかな、なんて考えて書店に向かうことにした。

時間もあるし適当に見ていこうと雑誌を片手にふらふら棚を見ていたら、料理本のコーナーに目がいった。
お弁当とか、どうかなぁ、なんて思ったりして。料理本を手にとってパラパラとめくって、雑誌と重ねてレジに持っていった。なんか恥ずかしくて、雑誌を上にして持っていった。エロ本買う中学生かよ、なんてツッコミを自分に入れつつ書店を出ると、丁度いい時間だった。

報告書を出しに行った帰りのカカシくんを迎えに行くために、足を動かした。

「カカシくん、お疲れ様」

「なまえも。お疲れ様」

私から、手を繋いでみた。恋人繋ぎを自分から仕掛けるのは恥ずかしかったので、ふつうに。

「何買ったの?」

「雑誌だよ、いつもの」

「持とうか」

「いいよ、平気」

「……何かやましいものでも買ったわけ?」

「べ、別にそんなんじゃないし」

「怪しいなぁ」

何気ない会話をしながら歩く。カカシくんが指を絡めてきて強制的に恋人繋ぎになったから、私はちょっと恥ずかしいのだけど。



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