頭はぐわんぐわんしてるし、なんか気持ち悪いし、やばいわ、完全にお酒にのまれた。
「うー…」
「あー、背中で吐かないでね」
「ん、銀色」
ふわふわしててキラキラ光ってる。くしゃくしゃに撫でると香るシャンプーの匂いは好きな匂い。でもなんか、ちょっとこわい。
「たのしかったぁ」
「そーですか」
「わたしねー、お見合いするのよ」
「へえ、オレがいるのに?」
「んー、はたけくんは良くわかんないの」
「なにが?」
「ほんとに私のこと好きなのかなぁって、だって、2回ごめんなさいしちゃったんだもん。かっこいいのに」
「かっこいい?」
「うん、かっこいい。かっこいいし、すっごく優しい。だからね、さよならしたのちょっと惜しかったかなぁなんておもってて」
「うん」
「もしもー、はたけくんが結婚しちゃったら、すごく嫌だなって思うよ。わたしはなんなのよ!ってなるよ。嘘つきって。馬鹿ぁ」
「痛い痛い」
「ばかぁ、うそつき。なんでよ、ばか。ずっと好きって言ったじゃん、ばかぁ!」
「わかったから、叩くのはだーめ」
「んー。」
「それで?続きは」
「なんのー?」
「はたけくん」
「あー!はたけくんはね、ずるい人です」
「どうして?」
「エッチしちゃえばいいみたいなのは行けないと思います」
「その事については反省してるよ、何回も」
「でもねー、もう怒ってないの」
「ほんと?」
「うん。ガイもね、あきらめた。ガイが結婚してもおめでとー!っていえるよ」
「はたけくんが結婚したら?」
「このやろー!ってなる。ばかぁ!言ったじゃん、ばかぁ」
「だから、痛いって」
「あのね、ちょっとこわいけど、好きなの、たぶん。だけど、言えないの」
「どうして」
「はたけくんはエリートでー、かっこよくてー、もってもてなんだよ」
「そんなことないけど」
「イケメンーってみんなにいわれてた。最近は目が死んでるっていわればっかだけどねー!」
「ま、否定はしないけど」
「エリートでー、かっこよくてー、エリートでー、強いし、仕事できるし。私なんかとおおちがいだし」
「エリート2回言ったね」
「私なんかでいいのかなあ、ふっちゃったし、ごめんなさいしたし。ダメな子だもん。あと、ガイにふられたし。」
「なまえがいいよ、オレは」
「でもね、テンゾーがね、なまえさんはカカシせんぱいが傷付くのやでしょって言ったの」
「テンゾウが?」
「うん。そのとおりだなぁ、っておもって」
「うん」
「私にとって、カカシくんは、大事な人なの」
「なまえ」
「好き」
「オレも、好き」
「ずっと、すき」
「なまえ」
「えへへ」
「……ずっと酔ってて欲しいよ、ほんと」