やっとの思いで受け付けについた。なかなか里の人達のキャラが濃いせいで疲れるものだ。
人が来ないのでぼーっとしていると、窓から見える空が曇ってきた。雨でも降りそうだ。傘なんて持ってきてないわぁ……詰んだかも。
「すいませーん」
「あ、ごめんなさ……い」
「書類、出しに来ました」
「は、はい」
カカシくんだ。
気配消してたでしょ、なんで気配消すのよ馬鹿。
ちょっと警戒しながら書類を受け取って、ありがとうございました、と声をかけようとした時に、貰った書類の一番下に付箋が貼ってあるのを見つけた。
何かと思いカカシくんに視線を送るけど、カカシくんは本読んでてこっちを見ていない。付箋を剥がしてみると、付箋には結構怖いことが書いてあった。
『テンゾウとキスしてたのをバラされたくなかったら1日デート』
ああ、この人は……
「あの、はたけ上忍?」
「何か不備でも?」
「こ、これ」
「ああ、書いてあるとおりですよ」
「いつ見てたのよ!?」
「いつも見てるよ」
「だからぁ!カカシくんストーカーやめてって言ってるでしょうが!馬鹿!」
ああもう、なんなのよ、