ありがとう、その言葉に絶望して、あの日と同じように絡めた小指のあたたかさに、どうあがいても好きなんだと思い知らされて泣いた。
「このっ……熱血眉毛っ、鈍感馬鹿っ」
「すまん、オレはお前を泣かせたくないのだ」
「なにそれ、ほんと馬鹿、単細胞、ポジティブ野郎」
「覚えているか?指切り」
「……う、ん」
「なら、次はそうだなあ……幸せを指切りしよう!」
「意味、わかんない」
見事玉砕。太陽が欲しい私は、太陽に手が届くことすらないまま終わってしまった。
ゆーびきーりげーんまーん
男らしく、女らしく。
ずっと子供じゃいられない。
でも、大人にもなれないなら、どうしたらいいのよ。