「どうした?そんな必死になって…」
「聞いて欲しいことがあって!」
怖いんだ。カカシくんを受け入れたら、もう昔みたいにガイの隣にいれなくなるから。
私は、ガイを失うのが、こわい。
「ずっと、アンタが好きだった!!」
どうせ関係が変わってしまうなら、カカシくんじゃなくて、私が変えてしまおう。
驚くガイの顔を目に焼き付けておくんだ。この歪な形を忘れないように。
「はたけくんに告白された時も、私が好きっていったらどうするって言ったら、悪い気はしないとか言うからっ!わたし、嬉しくって!」
泣き顔は、綺麗じゃなくていい。そう言ったのはガイパパだった。
涙は、青春の証だから、美しい。だから、泣き顔は、どんなにくしゃくしゃでもいい。
「私もガイも、大人になってって、もう、昔みたいに組手なんてできないし、上忍と中忍で、差も開いちゃったし、ガイは、私のことただの友達としか思ってないんだろうけど!それでも、私は!」
好きだったの。