(気付きなさい、なまえ)
紅の言葉は、嘘だと思いたい。
カカシくんはアカデミーにいた時から、私のことを思ってくれてて、優しくて。
(カカシは貴方に取り入ってるだけよ)
(ガイが羨ましいだけ)
(体の関係を持てば、特別になれると思っただけ)
違う。はたけくんは、そんな人じゃない。
私に触れるはたけくんは優しくて、愛してくれる。私のことを、まっすぐ思ってくれてる。
「ガイ!」
信じてる筈なのに、私はガイを探し回っていた。
ずっと、友達。
そう言い出したのは私なのに、結局私は、太陽が恋しい。
振り返るガイが眩しくて、懐かしくて、私は縋るように手を伸ばしていた。
「あのね、聞いて欲しい事があるの」
私の、一世一代の告白。聞いてくれますか。