ガイのとなりを歩かなくなって、代わりにカカシくんの隣にいる。
それを自覚させたのは、同期の紅だった。
「ガイは、もういいの?」
「……別に、ガイとはそんなんじゃないし」
「本当に?」
「……ガイには、分からないよ。私の気持ちなんて」
カカシくんは、本当にいい人。
優しいし、甘やかしてくれるし、上忍で暗部、エリート。顔だってかっこいいし、私のことを本当に大事にしてくれる。
ガイは違う。いい人だし、優しいけど、甘やかしてはくれない。上忍だけど暗部じゃない。ガイは太陽みたいだから、暗闇には紛れることなんてできないからね。顔は……まあ、別にかっこよくはない。でも、ガイだって、私のことを、大事にしてくれる。それは、女としてではないけれど。
「あのね、紅」
私は、紅に全部話してしまった。
私のガイに抱く感情も、カカシくんと寝たことも。
もう、分からなくなってしまったのだ。カカシくんが、私のことをずっと好きって言ってくれた。ガイが、カカシくんをよろしくって言った。
でも私は、どうなりたいの