結局、この胸に抱いた感情が恋なのかなんて分かるはずもなくて。
それでもガイといた日々の眩しさを手放したくなんかなかったから、私ははたけくんと付き合うなんてこともなかった。

(言ったでしょ)

それでも、はたけくんは私のことを真剣に考えてくれていたようだ。
世間は、私たちのことをまだ子供扱いする。16なんて子供。でも、来年には17。セブンティーンだよ?そのつぎは18。18って聞くとさ、すごく大人な感じする。

(ずっと、好きって)

(断られるって、分かってたみたい)

(分かってたから)

まだ私もはたけくんも、子供。
それでも、大人みたいな恋をして、大人みたいな言葉で好きって言ってくれて、私はまた少し大人になれた。

任務がないから、今日はガイと修行でもしようかな。そう考えて家を出ると、なんだか少女漫画の最終回みたいだな、なんて変な事思いついちゃって笑えた。少女漫画みたいに綺麗じゃない。それに、相手ガイだし。ないわー。


「おっはよー!ガイ!」

「おお!なまえおはよう!」

「今日も修行でしょ!付き合うよー」


やっぱり私には、ガイの近くがお似合いなのかも。

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