「もー、さぶちゃんは心配しすぎなんだよ」
「そんなことはありません。妥当な判断ですよ」
明日、さぶちゃんは出張に行くらしい。
最初は私も連れて行くとか言い出して、でも私にも予定があるから無理って言ったら
なら警備をつけます。なんて言って
それも断ったらこの通り。見廻組に泊まれって。
私の近所には真選組もあるし、銀さんも連絡つくし、さぶちゃんには言えないけど桂さんもいるし。
心配ないんだけどなぁ…。
「大丈夫だよ?さぶちゃんが心配してくれて嬉しいけど平気」
「もし真選組のみなさんが貴女を襲ったりしたらどうするんですか」
「トシも総悟も近藤さんもそんなことする人じゃないよ」
「もしも江戸でバイオハザードが起きたらどうするんですか」
「起きないからね?まず起きないからね?アンブレラ社なんてないからね?」
「もし夜中にドーナツが食べたくなって買いに行った時に襲われたりしたら」
「夜中にドーナツ食べたくて買いに行くってなかなかないシチュエーションだよ?」
「その点、見廻組にいれば安心です。信女もいますしね」
「いや、確かに信女ちゃんがいれば安心だけど」
「決まりです。荷物は信女に持って来させます」
「ちょっと、さぶちゃん…」
心配してくれるのは嬉しい。
それだけ大事にされてるんだなぁって思えるから。
でもこれは行きすぎなんじゃないかなーなんて…
「さぶちゃん、私一人でも大丈夫だよ?」
「ダメですよ。うさぎって寂しいと死んでしまうんですから」
「いや、さぶちゃん…」
うさぎじゃないから死なないよ
(貴女はうさぎみたいに可愛いですから死にます)
(いや、死にますって断言されても困るよ…)