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危険なものには※
主にサンホラ
Twitterでイドさんいっぱい

sh/drrr/小話/返信

大学時代コルイド

「け、えす、えすと?」
「………それはこっちの台詞なんだが」
「おお通じた!コルテス、私はあと2ヶ月で君の国の言語を習得してみせるぞ」
「いや結構聞き取りずらかったぞ。あと半年は必要だろ」
「半年も待ってられるか。教授が何を喋っているのかも分からないのに授業なんて出てられん」
「読み書きは出来るのになあ…。お前あれだろ、滑舌が悪」
「それ以上言ったらその無駄に広い額を今よりも見晴らしよくしてやる」
「…はいはい」
「えっと…えすて…ぽる、ふぁぼぉ、る」
「何だそれ。そのまま素通りされそうだな」
「Maricon(オカマ野郎)!!」
「なんで罵り言葉だけちゃんと発音できんだ!!」
「てんご…でぃ、ア、るぇ…あ」
「…………おい」
「てぃえ、ね?…おとろ…まぁす、ぺけにょ」
「………ちょ、イド」
「め、どぅ…えれ………なんだ?」
「お前もうスペイン語やめろ」
「何でだ!」
「エロい」
「知るか!君の脳ミソがお花畑なだけだろうが!」
「お前、アレだ。巨乳美女に教えてもらえ。きっと飲み込み早くなる」
「…ああ、それは良い考えだ。確かに君の前で練習したところで上手くなる気配は無さそうだな」
「…もうそれで良いから。せめて巻き舌が出来るようになるまで二度と男の前でスペイン語話すなよ」
「………はあ?」


―――
発音にゃにぇにぃにょにゅとか可愛すぎだろスペイン語。

2012/04/12 17:11

コルイド遊廓パロ※

(ついったでRTされたら書くっていうやつです。軽いモブイド性描写有り)



「客が呼ぶまで襖を開けてはならない。其処に座っていなさい」

つんざく様な悲鳴が襖越しに聞こえて、今すぐにでも殴り込もうと立ち上がったコルテスを冷静な声が制した。何故、と声を荒げる前に口に手を当てられる。ゆっくりと左右に首を振られ、コルテスは眉をしかめたままぐっと正座した膝に爪を立てた。着なれた着物にぐしゃりとしわが寄る。

「っ…、はあ、っあ゙ぁ!っ嫌だ、嫌…!!ん、あぁ」

もはや嬌声とは呼べない、悲鳴だ。必死に助けを懇願する声が幾度もコルテスの胸に突き刺さる。今すぐイドを泣かせているやつを叩きのめしてやりたい。しかしこれが彼の仕事なのだ。二人同時に店に売られてから、イドは陰間として、コルテスは世話役として店に尽くしてきた。イドの初見世の時は本当に何が起こっているのか分からずに困惑したが、今になって漸く意味を理解するようになってきている。だがどうしてイドだけがこんな目に遭わなければならないのかは納得出来る気がしない。

「…い、っはぁ゙、あ…!も、コ、ル…っん」

襖越しに、微かにイドがコルテスの名を呼んだ。途中で理性を取り戻したのか、ぐっと唇を噛んで耐える声も聞こえてくる。その様子を姿が見えなくても鮮明に理解できて、コルテスは泣きたくなった。しかしイドが懸命に耐えているのに、自分が耐えなくてどうする。顔を伏せて目を瞑ることで、叫び続けて啜り泣くイドの声に耳を傾けた。早く、早く夜が過ぎろと、胸が張り裂けそうになりながらも何度も念じた。



襖が開いて客が出ていく。その後ろ姿に襲い掛かりたい衝動を抑え込み、客が部屋を出るまで頭を下げ続けた。やがて足音が消え、コルテスが頭を上げると、僅かに開いた襖から白い足が見えた。ぎょっとして立ち上がり、襖を開けては中へ入る。コルテスの横に控えていた他の世話役達がバタバタと慌ただしく部屋を行き来していたが、彼は目もくれず真っ直ぐとイドの元へ走った。

「………コルテス」

「イド」

布団に仰向けで倒れ、おもむろに腕を上げて頬を撫でてくるイドは哀れなほどぐったりしていた。泣きすぎて腫れた目元が緩み、コルテスと嬉しそうに名前を呼ばれる。じわりと込み上げてきた感情を耐えることが出来ず、コルテスの頬を一筋の涙が伝った。

「ごめん…っごめんな、イド…」

「おかしなやつだな…。何故、君が謝るんだい…?」

けほけほと弱々しい咳を繰り返すイドは明らかに弱っていた。服の役目を殆ど果たしていない着物を捲り上げ、世話役たちは淡々と傷の手当てに入る。

「……お前が、俺の身代わりになって体を売っているからだ」

「…私が、そう望んだ」

「嘘だ。こんな目に遭ってまで何を望むんだよ」

「…君に誰一人触れられないこと。君に触れる人間は私だけだ」

ひゅう、と唇から苦し気な吐息を漏らしながらも、イドは笑う。するりと頬を撫でた手が、やさしく涙を拭った。

「どんな苦痛だって耐えてみせる。だから、君は一生私のものでいてくれ」

私はどんなに穢れても良いから、君だけは綺麗なままでいてほしい。そう宥めるように請われ、コルテスは唇を噛み締めた。首を横に触れなかった。イドは自分の決めたことは他人の意見では絶対に曲げないと、長年の付き合いでよく分かっていた。同じ村で育った同い年の幼馴染み。幼いイドがコルテスを守るためには、彼の分まで自分が稼ぐしかなかった。立場を代わってやりたいのに譲ることなく「太夫まで上り詰めて、君を此処から出してやるからな」と微笑むイドにどう答えれば良いのか分からなかった。

「…無理だけはしないでくれ。お前が死んだら、俺はきっと駄目になる」

辛うじてそう紡ぐと、その言葉を望んでいたかのように、イドは幸せそうに笑った。




―――
コルイドで遊廓パロで攻めの片思いメインな作品を9時間以内に2RTされたら書(描)きましょう。 #palocp shindanmaker.com/43742

片思い(・ω・)?
コルテス片思いになるとイドルがビッチになる魔法が掛かっているのでちょっと避けました。
幼い頃からイドさんにガードされ続けたコルテスさんは大人になっても耳年増童貞処女ですワロス

2012/04/12 00:36

コルテスとベルナール


「将軍将軍」
「何だよベルナール」
「昨日貴方の部屋のシーツ洗濯したら金の糸が絡み付いてたんですけどどういう事か簡潔に説明してください」
「ああ…俺の上着の刺繍だろ。朝見たら解れてた」
「黒い糸も一緒に絡んでました」
「…その色も解れてたよ」
「あとシーツにこびりつく白い粉は」
「牛乳溢しました」


「将軍将軍、これ誰の服ですか」
「俺の部屋にあるんだから俺のだろ」
「サイズが違うみたいですけど」
「間違えた」
「いつも着ているシャツと少し形が違いますね」
「気に入ってるやつが売り切れてたから」


「将軍…このリボン」
「俺のです」
「まだ何も聞いてません。貴方の青かったでしょう」
「いつも同じ色じゃ飽きるだろうが。リボンの色だけでも大分印象変わるんだよ」
「でも貴方がこれ付けてるの見たこと無いですよ」
「高い物だから船の中で付けたら痛むだろうが。正装用だ」
「にしては結構使い古されてますね」
「…汚れ目立つ色だからだろ」


「将軍将軍」
「…おっっっまえしつこいな!どんだけ俺の部屋熱心に探ってるんだよ!心配性な彼女か!」
「つまらない冗談は置いといて、この十字架のペンダントって」
「俺の」
「将軍」
「はい」
「流石に礼拝の対象を盾に言い逃れはしないですよね?」
「すみませんでした」
「誰のですか?」
「…イドルフリートのです」
「何時からですか?」
「おそらく1ヶ月前からです」
「別に貴方達二人がどうなろうと仕事に支障が無ければ問題ありませんが、せめて部屋にイドさんを呼ぶときはお静かにお願いします。おかげで私含め船員たちはかなりの確率で寝不足です」
「あー…声聞こえてた?でもそういうのは俺じゃなくイドに言ってくれないか…」
「別に良いですけど、私がイドさんに直接言ったら私達全員が貴方達の関係を知っているとイドさんにバレて、彼はもう二度と貴方の部屋に来ないと思いますが」
「自分で言います」



船員たちの間で白羽の矢が立った可哀想なベルナール・ディアス君。


2012/03/24 15:27

征服組の日常

またもや小話。数日前に書いて没になった話ですが、勿体無いので上げます。なので中途半端に終わる。コルイドというより征服組です。


――――




右手の人差し指をピンと立て限界まで腕を伸ばすと、目の高さまで上げた。片眼を瞑って前方をしっかりと見据える。遠方に居る人物と立てた指の大きさを比べて、ベルナールは首を傾げた。

「どうしたベル。新しい遊び?」

そうした奇怪な行動に出ると、物好きな男が声を掛けてくる。彼は切れたロープを結び直し襤褸になった帆を修繕する作業に奮闘している船員たちを飛び越えて、ベルナールに示すように片手を上げた。隠そうともしない好奇に満ちた瞳に、彼は溜め息をつく。

「アルさん、持ち場に付かなくて良いんですか?」

「水樽の見張りのこと?退屈だから代わってもらった。力仕事のが向いてるし」

「まあ、確かに見張りするだけ無駄かもしれないですけどね…」

だからと言って他の仕事を熱心にしているという訳でもない様子は相変わらずだ。ベルナールも他人のことは言えないので、喉まで出掛かった言葉を飲み込む。自分を棚に上げてまで説教をする気にはならない。彼はアルバラードが促すまま、仕事もほったらかしにして気をとられて居た方向を指差した。闇に溶けた空気の向こう側、舵の近くに設置された立燈式のランタンがぼんやりと映し出したのは、コンパスで方向を確認している一等航海士だった。

「…イド航海士がどうかした?」

示された方向を眺めてみたのは良いが、ベルナールの奇怪な行動とイドルフリートが結び付かずにアルバラードは訝しげに眉間に皺を寄せる。大体航海士の持ち場は彼処が常であるし、本人にも特に変わった様子はない。相変わらず美しい金の髪を風に靡かせて、じっとコンパスと水平線の向こうを見つめていた。
未だ良く理解が出来ていないアルバラードの為に、ベルナールは濡れた床を移動し彼に顔を寄せて、二人の視線の先に指を二本揃えて突きだした。それは眼前に居るイドをすっぽりと覆うことで彼の姿を消す。

「良いですか。5日前…嵐が来る前は、この位置から見たイドさんの体格はこの二本指に丁度収まるくらいだったんです」

「ほぉ」

頷くアルバラードに、ベルナールは指を一本減らした。

「それが見てください、今では一本の指でちょっとはみ出るくらいの体格ですよ。アルさん、この現象をどう説明しますか?」

「……遠近法だろ。見る距離が5日前より遠くなったから」

「見る場所は変えてないです!つまりイドさんがこの5日間で尋常じゃなく痩せたんですよ!」

珍しく大声を張り上げるベルナールになんだなんだと床に張り付きながら仕事をしていた船員たちが近寄ってきた。ぎょっとして固まる本人を尻目に、アルバラードは集り始めた船員たちをそれぞれの持ち場へと追い返す。

「よく考えろよ。この船の檣よりも図太い神経したイドが、数日の嵐くらいで物も食えん程の神経衰弱に陥ったとでも?」

「その嵐くらいで気をおかしくした船員が何人居ると思ってるんですか。元から細い人だなと思ってましたけど、今回ので更に拍車が掛かってますよ」

「言われてみれば痩せてはいるけどな」

アルバラードも指を立てて遠目のイドに重ね合わせた。ベルナールと手の大きさも指の太さも大分違う彼の人差し指は、簡単にイドの姿を隠してしまう。わざわざ確認するベルナールも男にしてはかなり細かい性格だと思うが、確かに五日前より目に見えて痩せていた。
アルバラードが笑い飛ばす嵐は、決して生易しいものでは無かった。黒ずんだ厚い雲が上からかき混ぜられたかのようにぐるりと乱れ太陽をすっぽりと覆い隠し、手元の時計が昼を指している時も真夜中の様な暗さだった。湿った空気で綿糸は使い物にならなくなり、そうなると当然カンテラの灯火が無くなる。視界が働かないまま船上に上がってきた波を何度も汲み上げ海に戻し、傾く甲板を行き来する為に身体にロープを巻き付ける者も居た。波に浚われて行方が分からなくなった者も、残念ながら何人か居る。峠を越えた後も絶えず揺れる船の不安定さに体調を崩した船員は決して少なくない。だがアルバラードには、どうしても嵐がイドの神経を衰弱させているとは考えられなかった。何故なら前回の航海でもっと酷い嵐に遭った時にも、彼は一度も慌てることなく見事船を正しい航路に導いていたからである。多少疲労はしていただろうが、特に体型が変わるようなことはなかった。

「今回の嵐の時も、波と一緒に上がってきたでっかくて気持ち悪ィ魚両手に抱えてさ、『釣りする手間が省けたな!』って笑ってたんだぞ。嵐よりあいつのが鬼神じゃねぇの」

「…それはまた、凄いですね」

どうコメントすれば良いのか分からずにベルナールは顔をひきつらせる。アルバラードはガンポートに設置された大砲に跨がって、「だろ?」と同意を求めながら掌の上でくるくると弾を弄った。

「ストレスで絶食なんて、あいつに限って有り得ないだろ。それにどちらかと言えばストレスで食うタイプだ」

「じゃああの痩せ方は一体…」

「船医に任せとけよ。お前が心配することじゃない」

「アルさんって尤もなこと言いますけど、ただ面倒で投げてるだけっていうのが透けて見えますね」

「手厳しいなー」

軽く睨み付けてくるベルナールに、アルバラードは大砲の上でケラケラと笑った。ベルナールの視線から逃れるように体を後方へ倒し、舷側に頭を寄せる。弾を箱に戻すと、今度は大砲の横に巻き付いたロープを弄り出した。手元が忙しい男である。

「仕事も手につかない程心配か?アルバラード、ベルナール」

ふと背後から聞こえてきた声にベルナールははっとして後ろを振り返った。濡れた甲板を踏み歩いて近づいてくるのは丁度船長室から出てきたばかりのコルテスだった。彼は手元に持っていた外套を羽織って腕を組む。唐突の船長の登場に、眠たげに帆や縄を弄っていた船員たちは打って変わって真面目に仕事に集中し始めた。全く現金な人間ばかりである。呆れた表情を隠しもしないコルテスに、アルバラードも例に漏れずあわててロープに結び目を作った。

「いや、ロープが解れていたから縛り直してたんだよな、ベル!」

「いえ水樽の見張りが面倒で甲板に上がってきたそうです」

「裏切り者!お前だって修繕作業全然やってねぇじゃん!」

「やってました!貴方が邪魔してきたんです!」

「嘘つけよ最初っからイドばっか見てたじゃねぇか!」

「あーはいはいうるせぇ罪の擦り合いすんな」

コルテスは合間に入って喧嘩両成敗だと言いたげに二人の頬をつねった。決して軽くない痛みに二人はぴたりと言い合いを止める。大砲からずり落ちて床に座り込んだアルバラードと、未だ痛む頬を抑え込むベルナールの間に屈んだコルテスは、頬杖を付きながら暇そうに欠伸している船首のイドを見上げた。

「お前たちの言うように確かにあいつは痩せたよ。それも物を少量しか食べないというより、食べられなくなったという方が正しい。夕食後に吐いてたしなあ」

「…それって結構重症なんじゃないですか」

「本人は触れて欲しくなさそうだったから放置してたが、部下に悟られる様じゃ潮時だな」

上司の噂話に花を咲かせる船員を咎めておきながら、この船長も随分気になっていたらしい。こうして会話に首を突っ込んできたのが何よりの証拠だ。コルテスは立ち上がると、未だ座り込んでいる二人を見下ろした。彼らしい意地悪い笑みを浮かべながら、イドの方を示す。

「ベルナール、シーミングは後だ。アルバラードもブランケットを持って着いてこい」

「…は、はい!」

「治療か?」

「そんなとこだ。船医に掛かる気が無いなら俺が直接原因を探り出してやる」

別に不穏なことは何一つ口にしていないのに、只成らぬ恐ろしい何かをこの男から感じ取ってしまうのは何故だろう。口元を三日月のように歪め笑うコルテスを視界に入れた二人は、顔を見合わせると冷や汗を浮かべながら苦笑した。


―――
オチは魚に当たっただけって話だよ!
それにぶち切れたコルテスが胃痛治してやるってイドさんの足裏のツボ押してあまりの痛さにイドが悶絶する話だよ!
痛がるイドさんのあまりの性的さにドン引き(コルテスに)するアルとベルの話でもあるよ!


2012/03/23 02:44

初夜コルイド書けなくていらいらするから久々に小話

恋人「ねぇ、イド・・・・・・・・反省・・・しよ?」 http://shindanmaker.com/126693

「なあイド、前にお前の娘に会った時な…」
「貴様私の目を盗んで娘と逢い引きなんていい度胸だな」
「話を聞け!」
「私は嫌だぞ!娘の結婚相手が上司など!全力で阻止してやる!」
「話を聞け!!前に継子ちゃんに会ったときに、かなり久々だから名前を覚えていなかったらしくて、可愛らしく首傾げて『あの低能おじさん?』と呼ばれたんだぞ!確実にお前が吹き込んだだろう!」
「何を人聞き悪い!貴様のことを低能おじさんとは呼んだことない。低能としか言ってない」
「ほぉ」
「だから私のせいでは……なんだその目は…」
「…イド、反省しようか…(じゃねぇとぶち犯す)」
「断る(二重の意味で)」


【好きな人】コルテス〜、まだ、寝てるの?…起きてくれないと……寂しいよ〜。 http://shindanmaker.com/204484

「酒が入ったらすぐ眠る癖をどうにかしたまえ。部屋まで運ぶ私の身にもなってみろ。その上君は将軍だというのに、私の仕事時間が来ても全く起きない!これでは威厳丸潰れではないか!だから早く起きたまえ低能!」
「……ん…」
「…ったく…もう私は行くぞ。こういう時間しか二人きりになれないと言うのに、君にとっては睡眠の方が優先順位が上らしいからな」
「………」
「…本当に、私の気持ちなんて考えもしないんだな、君は」
「口にしなきゃわかんねーこともあるぞ」
「……いつ起きてたんだ」
「良いから来なさい。良いから」
「…なんだ低能」
「んー。朝の挨拶に抱き締めてやろうかなって」
「……離せあつくるしい」
「素直になれよ。本当に離そうか?」
「………寂しい」
「うん」



なにこれ楽しい。

2012/03/23 00:57
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