やっぱり3年生もまだ下級生だな。
めちゃくちゃ可愛い!
3年ろ組の3人と夕飯を食べている俺はかなり幸せでかなり充実していた。

何て言うか、こいつらといると飽きない!


「苗字先輩、茶わん蒸し嫌いなんですか?」
「いや、大好きだ」
「でも残してるじゃないですか」
「好きなものは最後に食べる派なんだ」
「俺は先に食べる派です」
「僕は先輩と同じ!」


そういう割には神崎、さっきから米ばっか食っておかずが一品も無いじゃないか。ああ、米が好きなのか。
次屋はもう食べ終えていて、まだ終わってない俺たちを待っていた。
作兵衛はむすっとした顔でもそもそと食べている。


「作兵衛は?」
「へ?」
「好きなもの。先に食う?後に食う?」
「…後に食います」
「じゃ、一緒だ」


何で作兵衛はむすっとしてんのかね。
せっかくの飯なんだ、笑って食べなきゃ!
ごちそうさま、と皆で手を合わせて言って揃って食堂を出た。
さてこれからどうしようか。



「……あ、」
「どうした?作兵衛」
「明日、テストあったんだ」
「あーそんなのもあったなあ」
「先輩このあとお暇ですか…?」


うるうる
小動物のような目で作兵衛は俺を見る。
いやちょっと待て。これは教えて先輩!ってやつか?
そうだとして、俺教えるの苦手なんだよな…理屈は理解できてない人でさ、感覚でやっちゃう人なんだよ。


「ああ、暇だけど」


でもこの可愛い後輩をほっとくわけにいかないだろ!
ほっといたら誘拐される!け、から始まって、う、で終わる先輩とかに!




「良ければ…ほ、ホントに良ければで良いんで勉強教えてくれませんか!?」



もちろん、俺の答えは
喜んで!

(なんて言えなかったけどさ、)



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