何とか数学は乗り越えられました。 栄口が当てられて少しあたふたしてました。 じゃあ、早速3組に行きましょう! 「あ、苗字だ」 「どうしたの?教科書忘れた?」 「……そういえば国語辞典を忘れてしまいました」 「ちょっと待ってて、取ってくる」 西広は優しいですね。 危うく先生に睨まれるところでした。 この2人と一緒にいると和むから、当たって欲しくないですね。 やっぱり阿部に当たって欲しいです。 あとは……意地悪してくる泉でも良いですね。 「はい」 「ありがとうございます。これ、バレンタインです。1つずつ取ってください」 「良いの?ありがとう」 はにかみながら2人はチョコを手に取ってパクリ。 そういえば私、ワサビチョコ何個作ったっけ? 「!!」 「ど、どうしたの沖」 「な……にコレ」 「ワサビです」 どうやら沖が食べてしまったようですね。 リアクションが可愛いと思ってしまう私は、少しばかりSなのかもしれません。 急いで西広が沖に飲み物を渡して、沖はありがとうと言いながらソレを勢いよく飲んだ。 「何でチョコにワサビが…」 「普通じゃ面白くないので、ロシアンルーレットにしました」 見事に沖が当たりました、おめでとうございます。と言うとホントにびっくりしたとか、苗字らしいって言われた。 7組と9組には秘密ですよ、と口止めして3組からさよなら。 次はついに7組です。阿部に当たらないかなー……。 |