さてさて、最初は1組です。 ちなみに何で1組からかって言うと、私1組なんですよ。近い方から行きたいじゃないですか。 1組の野球部は、栄口と巣山。2人はそれなりにチョコもらってるんでしょうか? いや、私あんまりそういうの気にしませんけども。 「栄口ー、巣山ー」 そう呼ぶと2人は素直に嫌な顔せずにこっちに来てくれました。 じゃーん、て効果音をつけて私は2列に並べた10個のチョコを見せると、おおー、と2人はリアクションをしてくれました。 「自信作ですよ」 「うん、うまそう」 「10個ってことは、野球部みんなの分か?」 「そうです。好きなの選んでくださいな」 じゃあ遠慮なく…と2人は1つずつチョコを手に取って口にほうり込む。 ドキドキ……でもこの2人は良い人だし、色々お世話になってるからあんまし当たりってほしくないかも。 「ん、うまい」 「苗字料理できるんだねー」 よかった、当たらなかったみたい。 そう思うんなら、最初からロシアンルーレットにしなきゃいいのにね。 でも私、普通はイヤなんです。 「できないつもりは無いですよ」 「じゃあ合宿楽しみだな」 「まかせてください」 と、いうわけで1組はこんなもんです。 まあ、最初から当たっちゃあ面白くないですよね。 もう休み時間もそんなに無いので、3組は次の休み時間にします。 1時間目は数学ですか……朝っぱらからヘビーですね。 |