何で、こんな状況になってんのか分かんねぇ。

何で、この人と壁の間に挟まれなきゃなんねぇのか分かんねぇ。



「お前さぁ、今の状況分かってる?」



ええ、分かってるつもりですよ。
今、榛名さんと固い壁の間に挟まれてることくらい。
これからどうなるかは、想像もしたくありませんけどね!




「んな睨むなよなー…」


「じゃあそこを退けてください。俺は帰りたいんです」


「は?帰れると思ってんの?」


は?帰んなきゃいけないんですよ。
今日は兄貴に濡れ煎餅買って帰らなきゃいけないんだから(兄貴は俺様だから逆らえない)


「俺と一緒にいるよな?もちろん」



ああ、この人も俺様ですか。
何で俺の周りには俺様ばかり集まるんですか。
泣きたくなってきたし…。

このまま言いなりになったら、兄貴の二の舞だ。これ以上パシリになんかなりたくない。


だから俺は榛名さんを見上げ、舌を出した。


命乞いより舌を出せ



(お前良い度胸だな)
(あれ?墓穴掘った…?)



2008.11.06
title by 夜空にまたがるニルバーナ


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