英語の授業は寝るにはうってつけの時間で、俺は例に漏れずぐっすりと寝ていた。
がやがやと騒がしくなって、授業が終わったことを知らせてくれた。
次は確か……ああ、次も寝るにはうってつけ。このまま寝ていていいかな、なんて思って目を閉じた。


「おい、名前」

ゆさゆさと俺の肩を揺するのは、同じクラス兼同じ野球部兼隣の席の準太。
起きるのが凄くめんどくて、無視してたら頭を叩かれた。(良い音した…!)
仕方なく起きると、準太は俺を見下ろしていた。


「……何?」

あくびをしながら聞くと、ちょっといいか?なんて目を逸らしながら準太は言った。
今からだったら授業間に合わなくね?

「すぐ終わる用件?」
「……ワカンネ」
「じゃ、次サボろーぜ」



そーだそうしよう。
どうせ寝るんだし、たまにはサボってもいいだろ。
渋る準太の背中を押して教室を出た。







「で、どうした?」
「…………」

屋上に来て、フェンスを背もたれにして座りこんだ。
準太はまだ目を逸らしている。
しばらく黙っていると、うーとかあーとか何か言いたさそうにしている。

ああもう!
言いたいことあるならハッキリしろよ!
俺はそんなに気が長くないんだ。



「50文字で言いたいこと言え!」
「ごっ……」
50字以内で告白

次に聞いた準太の言葉に俺は目を丸くした。



2009.03.11
title by にやり



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