次の日。 直斗くんの特権?を使って、生田目の病室に入り生田目の話を聞くことができた。 そこで分かったのは、生田目は山野アナも小西先輩も落としてないってこと。 生田目は救いの意味を間違っただけだってこと。 ある程度話を聞いたところで警察が戻ってきてしまった。 逃げるように病室を私たちは出ていく。 真犯人がいるんだ。 でも誰になるの? 透さんはリストから外れてしまった。 真犯人を捕まえて、真犯人に取り付いたアメノサギリと戦って、霧が晴れる。 もし、もし真犯人が見つからなかった場合、霧は晴れないの? 「名前?」 あれ、待って私が求めてたエンディングってなんだっけ。 エンディングを変えることしか考えてなかった気がする。 霧が晴れないのも、エンディング? 「名前!」 「――あ、なに?」 「なに?じゃないよ!愛家行くけど行く?」 「んー、遠慮しとく」 「そう?じゃあ明日ね!遅刻しないでよ!」 「それ千枝でしょー。じゃあね」 明日、町に出て聞き込みをするらしい。 結果なんて分かってるからサボろうかな…。半年前なんて私はまだ干渉していないし。 「苗字」 「…なに、P4主人公」 「話、良いか?」 「……うん、良いよ」 「じゃあ神社に行こう。あそこなら人が来ない」 |