「よ、良かったぁー…生きてた…」


アメノサギリを倒して俺たちは苗字と足立さんのところへ向かった。生きていることだけを願って階段を駆け下りる。苗字っの戦いが終わったからか校内の構造は元に戻っていた。
一直線に駆け下りて2人を捜す。2人は茂みの陰にいた。見た感じこの茂みがクッションになったんだろう。
2人を見つけて、りせが泣いて里中がその場にへなへなと座り込んだ。
ともかく良かった。

「終わったの?」
「はい」


足立さんは疲れたとでも言うようにため息をついた。全て終わったんだ。
泣いている皆に戸惑っている苗字を見たら苗字と目が合った。

「…P4主人公……ごめんね」
「いや、良いんだ」
「でも…」

「もう、終わったんだ」



ありがとう、と小さく言ったのが聞こえた。少しすっきりした顔をしているから、きっと苗字の中でもこの事件は終わったのだろう。

2人の体が心配だと直斗が言ったので向こうに戻ることにした。そうだ、無事だったとはいえ屋上から落ちたんだ。
苗字は里中と天城の肩を、足立さんは完二の体を借りて出口へと向かう。
きっと、もうここに来ることは無いだろう。




「センセーイ!置いてくクマよ!」

「ああ」




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