「双子の兄の勝ちー!」 見事俺は阿部を倒した。 ちなみに今、阿部は布団の中に埋まっている。 「枕投げで俺に勝てると思うなよ」 「双子の兄、それあんまりかっこよくない」 「……分かってるよ」 自分でも結構恥ずかしい発言だったと思う。 阿部が埋まってると思われる布団の上に悠一郎が乗る。次は悠一郎vs阿部か? 「そう…いや、泉は?」 布団の中からはい出た阿部が言う。流石に悠一郎と勝負する気は無いらしい。 「さっき外に出てたよ」 西広があっさりと言う。何で外に行ったんだ?と聞くとそれは分からないと答えが返ってきた。 「探しに行こうぜ!」 予想はしていたが悠一郎がそう言う。 皆はそこまでする必要無いという顔をしていたが、俺は悠一郎と探しに行くことにした。 |