R15くらい









「綾時、ぎゅってして」

「…どうしたの名前くん。珍しい」

「良いから、はやく」


僕を求めて両手をこちらに伸ばしてくる。眉間にシワを寄せて目を細めた名前くんは僕の首元を見つめながら、僕の名前を呼ぶ。
おおせのままに、なんて言いながら名前くんに触れた。彼の肩が少しビクッとした。
ベッドのスプリングが唸った。彼の横に膝をついて僕は優しく抱きしめた。彼は背中に腕を回す。


「綾時、もっと」

「え」

「足りない。全然」


次はキスを要求。要求通りにしたけど名前くんはまだ不満そう。
僕の頭を乱暴に抱えて引き寄せ、首にかじりついた。

「う、わ」
「女のにおい、気持ち悪い」

目を合わせずにキス要求。僕が答える前に自分からしてきた。舌をねじいれられる感覚は慣れないものだった(だっていつもいれる方)


「ふ…っ、あ…」

僕が声を漏らしても気にせず名前くんは舌を絡ませる。そんな可愛いことされたら我慢ができなくて、名前くんの腰を触りながらベッドに押し倒した。もちろんキスは続けたまま。スプリングがまた唸った。




「もう…何してんの」
「綾時が悪いんだ。女のにおいつけて」



2010.08.08
女遊びがやめられない綾時

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