「名前ー、名前いるー?」 「千枝、インターホン鳴らしてよ」 「だって名前しかいないんだから大丈夫でしょ」 「そーだけどさー……」 「拗ねない拗ねない」 「で、どうしたの?テレビ行くの?」 「行かない行かない!今日は休みって決めたもん」 「ですよねー」 「みんなで月森くんの家に行こうかって話なんだよ!」 「遠慮させていただきます」 「はやっ!雪子は直人くんとりせちゃん誘ったし、花村は完二くん誘ったからあとは名前だけなんだよ!」 「そんだけいれば十分じゃない。私一人行かなくたって……」 「いや、もう行くって連絡しちゃったし」 「何でこういうときだけ手際良いのかな」 「連絡って言っても、菜々子ちゃんに言ったんだけどね」 「………菜々子ちゃん?」 「うん。ここ来る途中で会ったから言ったら、凄く喜んでたよ。名前が来ること」 「……な、菜々子ちゃんのためだかんね」 「はいはい、じゃ行こう!」 「つか、本人には言ってないの?」 「いやー菜々子ちゃんが言ってるかと思ってさ!別に言ってなくても菜々子ちゃんに会いに来たってことにすれば良いじゃん?」 「……あの人にそれが通じるのか」 「何か言った?」 「いや?」 「あ、雪子ー!」 「あー来てしまった。今から帰ろうかなーでも菜々子ちゃん……」 「うじうじしない!」 「先輩、ここまで来たら潔くいきましょう」 「直人、あんたは私に死ねと言ってるのね」 「え、し…って、え?」 「あーもう直人可愛い!私が悪かったごめん!」 「ピンポン押すぞー」 2010.01.28 オチが見つからなかったのでやめました。 拍手になる予定だった。 |