「おう名前、眠そうだな」 「はよ…眠い」 今日も変わらない光景。左門と孫兵と名前が一緒になって食堂へ来た。左門は食堂へ着くなりおばちゃんのところへダッシュ。そのあとをノロノロと2人が続く。 「伊賀崎、俺の分頼んでいい?」 「いいよ」 「ありがと…さくべえーっ」 凄い間抜けな声が俺を呼ぶ。返事をしてやると名前は空いていた俺の隣の席に座って、頭を俺の膝の上に…ってええぇっ!? 「ちょ、何してんだよ!」 「俺ここで寝るよ…」 「ふざけんな!」 「作兵衛が1番ちょうどいい…」 何が、とは聞かなかった。 とにかくどいてもらわなければ食べづらいし何より、孫兵の目が怖い。 あ、やばいコイツ本格的に寝に入りそう。 「名前っ…」 「名前ご飯」 「……あい」 孫兵がトレーを机の上に置くと名前は起き上がった。名前の正面に孫兵は座って、いただきます、と食べ出した。それに続くように名前も食べ出す。 「どうしたの作兵衛」 ポカーンとしている俺に孫兵が気づいた。いや、だってさあ 「お前ら、飼い主と飼い犬みたい」 もちろんそれに強く反対したのは名前。孫兵は満更でもない感じだった。あーあーうるせえ。 相変わらず仲良いね、と言ってきたのはは組の2人。全くだな、と返して飯を食うことにした。 2010.01.08 |