本当にどうしちゃったんだろう。こんな時間まで寝てしまうなんて。 携帯には名前くんからのメールと着信でいっぱいだった。とても申し訳ない気持ちになった。謝罪文を送信して、もう一度枕に頭を乗せる。 「……今日は満月か…」 ああもう、思考が止まる。頭が回らない。 まぶたを閉じると、あれだけ寝たのにも関わらず眠気がやってくる。それに抗うことも出来ず僕は再び眠りについた。 名前くん、怒ってるかな。 僕と一緒にいてくれるのはとても嬉しいけど、そのことで悲しむ人もいる。 僕のせいで誰も悲しませたくない。 だから、名前くんには僕だけでなくて色んな人と一緒にいてもらいたい。 けれど、 けれど名前くんを独り占めできて嬉しいっていうのもある。 これからだってそうしたいなんて考えちゃうんだ。 2010.01.28 |