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注意!下ネタ



なんでもありかとつくづく思う。そして俺が今猫耳を生やしてようが尻尾を揺らしてようが事態は止まらず加速する。

事の始まりは狛枝の幸運(不運)と罪木のドジにある。罪木が薬品整理していた所に狛枝の(アン)ラッキーが働き罪木が狛枝を巻き添えにし転び瓶の中から吹っ飛んだ幾つかの薬品が空で混ざり罪木を手伝っていた俺に降り注いだ。

そしたら猫耳尻尾な騒ぎだ。

罪木は謝りすぎて頭を振りすぎたのかグロッキーになってるし狛枝は狛枝で幸運だ幸運だと小躍りする始末。

誰かこの不測な事態を収拾しにきてくれ。パンツやるから。

「ひひひひ日向クン!!」

はぁはぁと顔を赤らめ近づいてくる狛枝に引きつつも何だと答える。

「ああああの、触っても良い?」
「別に良いぜ」
「やったー!!」

少しなら良いだろうと頭を前に突き出すと狛枝は躊躇なくむんずと耳を掴み一気に揉みしだいてきた。

「ちょっ!狛枝!!いたたたた」
「え!耳性感帯じゃないの?」
「その言葉切らせて貰う!」

何の話だ。聞きたくもないし理解したくもない。

「じゃあ尻尾触ってもいい?」
「…痛くしなきゃな」

躊躇いがちにそう言うと狛枝はアンコール!アンコール!と手拍子を打ってきた。一体何のだ。

すると唐突に尻尾の根元から先端まで手で輪っかを作りスルリと撫で上げてきた感触に触りと産毛が立つ。くすぐったいような焦れったいような。

「ひっ!こっ狛枝!」
「ここ!?ここ性感帯?」
「何の話だっつってんだろ!」

やいやいとなおも触ろうとしてくる狛枝を抵抗しようと狛枝を掴みあげた途端狛枝が後ろにのけぞり倒れ、掴んでいた俺も同じ運命を辿る羽目になった。

「いってぇ」
「大丈夫!?怪我ないひにゃたクン!」
「誰がひにゃただ」

と言えども寝っ転がってる狛枝に俺が乗りかかっている状況も些か不本意なので降りようとしたところでお約束のあの声が聞こえてきた。

「日向クン」
「なっ七海!?」
「いや、ひにゃたクン」
「万国共通なのかそれ」
「ひにゃたクンの発情期、だね」

それだけ言うと七海はくるりと方向転換したたーと走り去ってしまった。
明らかに誤解した言動に俺は焦り追いかけようとすると床についていた手が縫い止められて動けなかった。

「離せよ狛枝っ!!」
「…ひにゃたクンの…発情期」

熱に浮かされたように呟いた狛枝と俺の座っている尻の下で明らかに硬度を増しているそれに俺は悲鳴と怒号を浴びせながら思いっ切り蹴り上げ走り去った。

狛枝とは一生2人っきりにならないと心に決めながら。




因みに治ったのは次の朝だ。ホテルのロビーに着くと罪木に湿布を貼って貰っている狛枝の背中があった。

その背中に自業自得と唾を吐き捨てた。



***
間に合って良かった!!にゃんにゃんの日狛日!!しかしそんなにゃんにゃん要素ねぇ
   
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