第三撃


【あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙
 てめーらの書く虎太朗超ツボ】


えー…こういう時、どういう感じで話しかければいいんだ…。
すると要がアドバイスしてきた。

「こーちゃん、こーいう活発そうな娘にはお気楽な感じで話しかければいいと思うよ!」

何でかこいつよりモテない俺は、そのアドバイス通りにやってみる事にした。

「ん゙―〜―…あの〜―…こんな真夜中にどしたのお嬢さん」

さて小娘の反応は…アレ?なんか引いてる?
すると横で要がクスクス笑いだした。

「ちょっ、お嬢さんはかっこつけすぎなんじゃないのっ…ぷっ」

すぐさま殴りとばした。

「痛いなこーちゃん、何すんのー!」
「嬉しそうにすんじゃねー!!完全に困惑されてんだろーがァァ!!見ろあの顔!超ビミョーな顔してるんですけど!?」

そうやってまた口論をくり広げていると。

「あのー…放置プレイも程々にして欲しいのであります」

今までずっと黙っていた女の子が口を開いた。

「え?あ、すまん」

そしてそのまま女の子は、微塵の遠慮も見せずに言い放った。

「自分は現在、空腹の体なのであります。食べ物を恵んでもらえると大変よろこばしいのであります!」




十分後。
虎太朗と要は女の子に食べ物をあげ、話を聞き出していた。

「君、なんでこんなとこにいたの?それもこんな夜中に」

要が持ってきた非常食のチョコレートをぱきぱき割りながら少女は答える。

「ネクロフィリアなる者をハントしに来たのであります」
「はぁぁ?」

俺は思わず声を上げる。
いくらネクロフィリアはそうでもない相手とはいえ、こんな小さな少女がそうそう立ち回れるものではない。すると、少女はこちらの考える事を察したのか、堂々と言った。


「ナメてもらっちゃ困るのであります!!」


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