パブロフの犬3
 しつこいほどの愛撫を施されてようやくコンラッドの屹立が菊花に焦れったいほどゆっくり挿入されていく。男の指を三本受け入れるのもかなりの圧迫感があったがコンラッドの肥大した陰茎は指で慣らしたことを一瞬忘れてしまうくらいに大きい。コンラッドの屹立が内蔵やさらには腹部を貫通して喉から出てくるのではないかと錯覚してしまう。
 もちろんそんな恐ろしいことは錯覚でおわる。でもそう感じてしまうのは、勃ちあがっているコンラッドの屹立からどくどくと打ち奏でる鼓動が有利のからだのなかで振動しているからだ。
 自分の心音もコンラッドの鼓動もはやいが、けしてそれが同じ速度になることはない。
 それがうれしくて、有利はすこしだけ寂しかった。
 異なる速度の鼓動によって、セックスをしているんだとか、コンラッドもあまり表情を崩さないがそれなりに興奮しているんだとかわかるからうれしい。でも、そのうれしさだけで心が満たされないのは、どんなに一緒にいても相手が好きでも、こうしてからだを繋いでみても自分は自分で、コンラッドはコンラッドで個々として生きているのだと実感してしまうからだ。
 セックスというのは、どうして形に残らないのだろう。互いに裸になって醜態をさらして滑稽な格好でからだを繋げ、めいっぱいに愛情をどんなときよりもめいっぱい愛情を伝えているというのに、いつも残るのは荒い息と名残り惜しさを込めたキスだけなのだ。
 装飾品のように目にみえて相手に残る愛はどこにもない。キスマークだってどんなに色濃くつけても一ヶ月も満たないあいだに消えてしまう。まあ、キスマークを付けて消えなかったら自分やコンラッドのからだは赤黒い斑な点がたっぷりとついていていることになる。それはそれでさぞ気持ち悪いことなるだろうから消えたほうがいいのかもしれないけど。
 こうして意味を持たない感傷に浸ってしまうのは、どうしようもなくこの男のことが好きだからだろう。無意識に、意識的に、コンラッドのことをどんどん好きになっていく。
 そして繋がる箇所が有利の思う『好き』を確信にする。
 指で解された場所にコンラッドの陰茎が入ってくる感覚は強い圧迫感と息苦しさを覚えるも同時に言い表せないほどの切なさがやってくるし、内壁が彼の形を受け入れるように形を変化をするそれが有利の『好き』を確信に繋げるのだ。
 自分の意識できない場所がだんだんとコンラッドという男に侵食されている。
「……そろそろ、動きますね」
 馴染むのをまっていてくれたのか挿入してから、ゆっくりと前後に動かしていたコンラッドが前置きに告げると有利の腰に手をあて動きを大胆なものにしていく。
 そのたび、有利の背中には粟立つような快感が走る。風邪をひいたときとは異なる肌の粟立ち。だんだんと快楽を追う彼の動作は大きくなっていくのに、有利のことを意識しているのか悠然なものでコンラッドがいわないまでも、それらを意識してしまうと自分はこの男に甘やかされていると知れる。
「……ぁ、ん、んっ」
 いまの自分の声を飴玉にたとえるならハチミツとかミルクみたいに甘ったるい。コンラッドの声は、なんだろう。コーヒーというよりはカフェオレのような声色。コーヒーのように深いけど、甘さがある。
 有利は、よくセックス最中にどうでもいいことを考える。それは理性を完全に失わないようにするためだ。最中は知らないコンラッドの声や顔が普段よりもみることができる。上擦った声、荒い息。眉間にしわがよった恍惚な表情。それらがみたくて。
 しかし、彼を観察できるのもそんなに長くはない。徐々に有利の理性の糸は細くなり、擦りきれていく。
 臀部にコンラッドの腰骨があたるたびに皮膚がぶつかり、叩く音と有利の内壁から分泌される体液やなかでさらに膨張していく彼の勃起した陰茎からこぼれる先走りで粘り気を帯びた水音が有利の快楽へと溺れさせてしまう。
 内壁にあるしこり(コンラッドがまえに前立腺だと聞いてもないのに教えてくれた場所)を亀頭でゴリゴリと潰されたり、突かれたりされるとそのたびに意識が一瞬飛んでしまうのではないかと思うくらい強い快感に襲われる。
 挿入されてから一度も触れられていない有利の陰茎はコンラッドが動くたびにふるえ、白をにじませた先走りをぱたぱたと自分の腹やシーツに散っていく。
 二度目の射精感が強くなってきて、有利は自分の屹立に手を伸ばす。もうここまでくると羞恥心や理性などないに等しい、ただのイヌになる。
 だが、伸ばした有利の手は自身の陰茎に触れるまえにコンラッドのひとまわり大きな手によって遮られてしまった。
「今日はココ、触っちゃだめです」
 言いながらコンラッドが攻め立てていた個所からすこし離れた場所を突きはじめた。
 もうそろそろで達することができるというところまでのぼりつめているのに、こういうことをされると歯がゆくてしかたがない。
「な、んで……っ?」
 快感で涙声になりながら有利が尋ねれば、コンラッドは小首をかしげてあっさりと答えてくれた。
「いじわる……いえ、お仕置きですかね」と。
「ユーリが悩んでいたのは俺のせいではありますが、それでもやはりこちらはこの数日、気が気でなかったんですよ? まあ、しかし。だれだって言えない悩みはあります。だから、今後あなたが悩む際はよくよく考えるようにしてほしいと思いまして。とくに俺絡みのことは隠して、バレると俺がどうなるか、どのような行動をとる場合があるのか教えておいたほうがいいでしょう?」
 教えて、と言ってる時点ですでにお仕置きというかこれは調教なんじゃないの?
 っていうかそれでこれ以上イヌになったらどうしてくれるわけ?
 それも責任とってくれるんですか?
 もう呂律がまわらなくてコンラッドに言いかえしたいことばは電車の掲示板のように有利のあたまのなかを流れていく。
 やっとのことで言えたのは「いい」という一言だけ。
 有利は『そんなの教えなくていい』という意味で言ったし、ことばは足らないがニュアンスでその意味をコンラッドも理解したはずだと思うが、ことばが足らないことをいいことに「了承していただけてうれしいです」と腰を掴んでいたもう片方の手をはなして有利の手を握る。指と指を挟みあわせる恋人つなぎといわれる握りかたで。
「ちょ、え……コンラッドっなに、これ」
 自分で触るのはダメというだけで、かわりにコンラッドが触ってくれると思ったのに。
 コンラッドの行動に有利が戸惑いをみせると、彼は慰撫をこめたキスをする。
 小鳥が鳴くみたいなちゅっちゅっと音をたてるキス。やさしいけど、今度のキスはちょっといじわるな感じがするキスを。
 有利のいやな予感があたる。
「俺もあなたのペニスには触れません。こっちだけでイってください」
 こっち、というのは言わずもがな男を受け入れている場所のことだろう。
「コンラッド、それはまじでムリっ! ぁっあ……っ」
 懇願してみるも、笑顔で流されさらに早い律動をされ否定した声がつまる。
「たしかにいままでこちらだけでイったことはありませんが、だいぶこちらの気持ちよさを覚えたユーリなら大丈夫ですよ」
 ぜんぜん、大丈夫なんかじゃない!
 有利は首をよこに振り何度も「いやだ」と繰り返した。けれど、コンラッドは再びシコリや内壁で感じる場所を突いてくる。コンラッドはなにも言わないがそのつどこぼれる喘ぎや先走りがうしろだけで感じているくせにと言われているような気がした。
「っん、やめ……っラッド! ほんとにやめて、くれっ! あたま、おかしくなるっ」
「おかしくなっていいですよ」
 そういう意味で言ったんじゃないのに。
 わかってほしいところでわかってくれない。
 たしかにうしろの刺激だけでも充分達してしまうくらいに気持ちがいい。でも、うしろだけでイってしまいたくない。
 手を振りほどこうとしても腕力も体格も自分より勝る男に勝てるわけがなく、逃れようと指を動かしても手のひらにかいた汗でぬるり、とわずかに動かせる程度。
 このままでは本当に達してしまう。
 いやだ、いやだ、いやだ!
「いやだ……っ! やめて、コンラッドっ」
 叫ぶほどの音量はなかった。絶え間なくこぼれていた嬌声よりもずっとちいさな声で有利は快感からではない涙声で訴えるとやっとコンラッドが射精を促していた愛撫をやめた。
「……泣かないでください。すみません、調子に乗りすぎました」
 うしろだけでイく抵抗感で有利が泣いたのだとコンラッドは思っているのだろう。ようやくシーツに縫いとめられていた手が解放される。
「ばかっ、ちがう……っ」
 うしろだけでイくことにも抵抗はある。しかし有利がいやだと思ったのはそこではない。
「……こんなことされて、いま以上に『パブロフの犬』みたいになるのはいやなんだ……」
 コンラッドにだけ反応する条件反射がいま以上に増えてしまったら自分はただの獣になってしまいそうでいやで怖い。
 なぜ相思相愛になったというのにこうも苦しくなってしまうのか。満たされないのか。相手を欲してしまうのか。
「おれのあたまがからだがこんなになって、コンラッドでいっぱいになったら……あんたはどこまで責任をとってくれるんだよ」
 言うとコンラッドが嘆息する。
「そんなのどこまでもいつまでも責任とりますよ。無責任なことしません。だってあなたを愛しているから」
 コンラッドの最後の「愛しているから」は、とても軽い音をもっていた。でもその軽さに有利は自分の胸がきゅんとしたのがわかった。適当になだめるような軽さではなくて、あたりまえのことをいうような軽さにきゅんとしたのだ。それからコンラッドはゆるゆるといまもな律動をしながら有利の髪を撫でつける。髪を撫でつけられるのも、コンラッドにされるようになってから、好きになっていたひとつで、どんどん性欲と一緒に愛しさが胸のなかにうまれていく。
「あのね、ユーリ。さきほども言ったように俺はあなたがそう思ってくれるのがうれしい。俺のことでいっぱいになってくれることがうれしいんです」
「なんで? こんなの重いだけじゃん」
 コンラッドはわかってない。自分が毎日好きになっていくたびに彼へ向けた愛情が重くなっているのを、コンラッドはわかってない。
 わかってくれないのが悲しいのに甘えるような声で有利は反論する。
「重いほうがいいじゃないですか。どんどん依存しあってこのひとでなければいけないと想いあえば、これからさきユーリも俺も別れることなんてないのですから」
 ね、俺だって重いですよ。とコンラッドはさらり、と胸の内をうちあけた。
「ユーリは自分のことをイヌだと仰いますが、それは俺も同じことです。あなたにいつだって愛されたいとしっぽを振っている。ユーリ好みのひとでありたいと意識せずともからだも思考も変化し続けている。俺と付き合ううえでかわってしまった部分は、俺が責任をとります。だからあなたのせいで変わったしまった俺のことはあなたが責任をとってください。……それじゃだめですか?」
 コンラッドの言っている意味が自分にはむずかしくてよくわからない。けれど、このままでいいし、いままでの自分がかわっていってもいいということだけは理解できた気がする。
「ユーリ、俺のこと愛してるって言って。言ってくれたらどんなあなたも俺は受け入れる」
 セックスをするときのコンラッドの声をカフェオレみたいだと例えたが、それは違っていたようだ。コンラッドの声はコーヒーだ。砂糖を入れすぎて、溶け切らない砂糖が底にざりざりと溜まってる甘い甘い甘いコーヒー。
「コンラッド」
「はい」
「愛してる」
 普段なら言えないことばがすんなりとくちからこぼれおちた。『おはよう』とか『キャッチボールしようぜ』と同じくらいなにも考えずに。
 言った瞬間、コンラッドがうれしそうに微笑む。もうすでに甘くなりすぎたコーヒーにまた角砂糖を投下したみたいな笑顔で。
「俺も愛してます。いっぱい愛してあげる」
「……ぁ、んっ」
 コンラッドが有利の腰のしたにシーツを寄せて足くびを肩に担ぐ。もうお仕置き(というか調教)をするのはやめたのか、彼の手が有利の屹立に添えられる。
が、今度はそれを有利が止めた。
「そこ……さわらなくていいから」
「え、」
「あんたのモノだけで、イかせて。いっぱい責任とって」
 もう二度とこんなことで悩むことがないように。
 言うと内壁にあるコンラッドのものが嵩を増したような気がし、彼が小さく舌うちをする。
「……まったく。どうしてユーリはそんなにかわいいんでしょうね。明日、起きられなくなったらどうするんですか」
 そしたら、あんたが責任とってくれるんだろう。っていうか、いい温泉街があるからって言ってたしそこに行けばいいじゃん。
 苦々しく言うコンラッドに有利はそう答えようとしたがうまくいかなかった。足を肩に担がれてあたる角度がかわり、一層深い快感が全身に巡って嬌声以外なにも出てこなくなってしまったからだ。
 やばい、繋がったところがすごく熱くて溶けてしまいそう。
 さっきも思ったがセックスはうれしい、けどすこしだけさびしい。でも、こうしてふたりで高みにのぼりつめるときは、ふたりのからだが混じるような感覚に満たされる。
 いまだけは声も、体液も、体温も、息も。なにもかもが共有されている。
「ん、ん、こ、コンラッド、ぉ……」
 舌ったらずに男の名を呼べば「なに?」と有利のことばを促した。
「すごく、きもち、ぃ……っ」
「それはよかった。俺もとても気持ちがいいですよ。セックスがこんなに気持ちがいいなんていままで知らなかったんです。セックス好きになったのはユーリのせいだから、ちゃんと責任とってくださいね」
 有利はこくり、と何度か首を縦に振る。
 おおきく抜き差しを繰り返した動作の感覚は次第に狭まり小刻みに強くコンラッドの屹立もなかでびくびくとふるえているから彼も限界が近いのだろう。
「いっしょ、に、」
 腹筋にちからを込めて、コンラッドの陰茎を締めつけて、ねだると噛みつくようにキスをされ――それからすぐに、有利とコンラッドはほぼ同時に射精した。
 コンラッドがぎゅっと抱きしめて、有利の肩口に顔を埋める。全力疾走をしたような互いの心臓と荒い息。それらはやっぱりリズムはバラバラだったし、名残惜しいキスしかセックスが終わるとなく、形に残るものなんなにもなかったけれど。それでも、とてもしあわせだと有利はコンラッドの背中に汗ばんだ手をまわした。

* * *

 ――そうして予想通り、有利の腰はちからがはいらなくなっていた。
 コンラッドが、桶に湯を張り「濡れタオルでからだを拭きましょうか」と提案してくれたが有利はお風呂にはいりたいと駄々をこねた。
 コンラッドもコンラッドで体力を消耗しているだろうと思ったがあんなことをして、有利の足腰がたたなくなったのは彼の責任なのだから、これぐらいのわがままを言ってもバチは当たらないだろう。
 コンラッドに横抱きされて、そのままたっぷりと湯が張った浴槽につかる。地球の家にある浴槽より大きなもので大の男がふたりはいってもまだ余裕はある。けれど、ふたりでつかると縁まで張った湯はあふれて、肩がでるほどに湯は減った。
 コンラッドは気配りがきく男で有利のうしろから腕をのばしてすぐに蛇口をひねるとお湯を浴槽に足す。情事の際に感じた熱さとはちがう湯の温かさを全身で享受しながら有利は男の胸に背中をよりかけた。
「あつくないですか?」
「んー大丈夫。ちょうどいい」
 このあたたかさに寝てしまいそうだ。
 有利は忍びよってくる睡魔を顔を洗うことでどこかへと追いやりながら、自身の上半身へと何の気なしに目を向けた。
 鎖骨や、胸部にはちらほらと赤い跡が点々とついている。いつの間にこんなにつけられたのだろう。
「コンラッド、おれのからだ赤い斑点がいっぱいで病気みたいなんですケド……」
「俺以外にはみせないからいいじゃないですか。それにユーリはつけても注意しなかったから、いいのかなと思いまして」
 たしかに普段ならキスマークをつけるときに注意するが、言わなきゃいくら付けてもいいと判断するのはどうかと思う。
「今度からは気をつけますから、今日のところは許してください。あなたがあんまりにもかわいかったから、付けたくてしかたなかったんです」
 有利を背後を抱きしめながら「ごめんね」とコンラッドがあやまる。
 謝罪しているのに反省の色がみえないのは、自分がコンラッドをゆるしてくれる、怒っていないというのがわかっているからだ。そういうところがずるい。でも、ほんとうのことだ。甘えてくれているようで、自分はうれしいと思ってしまうのだから。
「ったく、調子のいいヤツ」
 出会った当初、付き合う当初はこんなに甘えたりしてくれなかったのに、と考えたときなにかがすとん、と有利の胸におちた。
「……ああ、こういうことか」
 知らなかったことも事実だが、コンラッドがこんな風になったのは彼もまた『パブロフの犬』だったのかもしれない。
 恋人になったことで、変わってしまったのだ。
「なにがです?」
 突然、納得したように呟いた有利にコンラッドが尋ね有利は「なんでもないよ」と答えた。すると、彼は「おや?」と悪戯をたくらむ子どもみたいに声のトーンをあげる。
「さっき、言ったばかりでしょう。俺に隠しごとをするなら気をつけないといけないって。覚えていませんか」
「覚えてるってば。だからちゃんと言うよ」
 有利は浴槽でぷかぷかと優雅に泳ぐアヒル隊長を手に取った。
「おれは、コンラッドが、だーいすき、です」
『人』と呼ばれる生き物はとても賢い、らしい。
 瞳はカメラよりも精度があり、脳は日々学習し、知識を蓄える。
 でも賢い生き物だって結局みんな同じ『ケモノ』で、だれかと寄り添うあうために生れてきた『イキモノ』。好きになったひとに愛されたくていままでの
自分を好きなひとに愛される自分にかえていく。
 それはたぶん、きっと、おそらく『条件反射』。
 みんな愛するひとの――パブロフの犬。
 いまだって、渋谷有利という人間はコンラート・ウェラーが好きだから変化し続けている。
 その変化が自身で感じとれている。
 だって昨日よりずっと『好き』とか『愛してる』ということばをくちに出すことが恥ずかしくなくなっている。
「明日、アヒル隊長も一緒に温泉にいこうな」
 言うと、コンラッドがアヒル隊長の腹を押し、ピープー! と気の抜けるアヒル隊長の鳴く。
「アヒル隊長がもちろん、ご一緒させていただきます。だそうですよ」
 べつに笑えるところなんてなかった。だけど、なぜか笑いがこみあげてきて有利とコンラッドはどちらともなく声を立てて笑いだす。
 その笑い声は浴室じゅうに反響して、泡のように弾けていった。

END







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