俺が来ちゃった!職場体験
職場、体験!うぉぉあぉぉ!!
なんでそんなにテンションが高いのかって?そりゃそうさ。なんて言ったって俺が来た職場はなんと!
エンデヴァーヒーロー事務所だぜ!ふぉぉぉ!!マジちょうアガるしい!
事務所についてエンデヴァー自身が説明してくれてるけど、もう内心興奮して仕方がない!
目なんか絶対恋する乙女だろう。うん、内心飛び越して表に出ているね!隣にいる轟がどん引いてるし。
なんと、俺はエンデヴァーヒーロー事務所から推薦が来ていたのだ。ならばもう選択肢は一つだろう。
そしたら轟もいてびっくりしたけど。
「轟がエンデヴァーさんの事務所選ぶと思わなかったよ。嫌ってたんじゃなかったっけ?」
「嫌うからと言って何も確かめないのは良くないと思っただけだ」
「へえ、轟は大人だな」
俺達は説明を受けた後、ヒーローのユニフォームに着替えながら轟とそんな話をした。
ちなみに俺のユニフォームはいたってシンプルだ。その点轟と似ている。
俺のはほぼジャージだけど。
動きやすさくらいだしな、俺が必要なものって。
ああ、後腰のポケットに紙袋が入ってるよ。顔を隠したい時に被るんだ。だから目の部分に穴が開いてる。
「唐沢はなんでここを選んだ」
「前にも言ったじゃん。俺エンデヴァーさんのファンだって。もう目の前にいてテンション上がったし。でっけぇ!」
「大きさならオールマイトもそうだろ」
「まあオールマイトもかっこいいと思うけど。うーん。エンデヴァーさんの方が好きだな。俺はまあ増強型だから炎とか出せるの憧れるし」
言わないけど俺は気も飛ばせるけど、かめはめ波みたいに。とはいえかめはめ波と比べて派手でもないし。
炎を纏って戦うエンデヴァー。めっちゃかっこいい。
『俺の炎に燃やされたいか?』とかちょう言いたい。
「俺には分からねえ」
「そりゃ、轟は炎使おうと思えば使えるしな。そうだ、一応エンデヴァーさんも轟だからややこしいし、轟のこと焦凍って呼んでいい?」
「……好きにしろ」
「わあい!じゃあ轟も俺のこと冬樹って呼んで!」
「断る」
「うぇぅ」
そんなバッサリ断らなくても良いと思う。
名前で呼ばれるのは後々かな。いつか『冬樹たそ』って言われるくらい仲良くなってやる。
仕事の体験内容は初めはエンデヴァーが直々に教えてくれたけど、午後はメディアの仕事があるらしく事務所の職員と一緒に街に見回りに行った。
途中チンピラが暴れていたのを職員の人がしょっぴいていたけどそれくらいで特に今日は問題はなく1日が終わった。