乞
ほんとに、来るのこの人。
「いかないの?」
「……うん、行くよ 」
多分、これは、きっと。
彼氏となんかあったやつ。
これで、俺の方を向いてくれないかな。
とか、相変わらず自分のことしか考えてなくて。
でも、このままじゃ本当に援交しかねないし。
彼女の手を引いて歩く。
駅前通りは、人が多いが、もう大分暗くなってて。
妙に、静けさを保っていた。
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