nine
なんだかあっけなく終わってしまったなあ。
あの僅か二時間は一体なんだったのか、ってくらい、不思議で、貴重で、ドキドキした、そんな時間。
もう少し、もう少しだけ。
そう願っても、もうないね。
「また、いこうかな」
また、大きな大きな中の、小さな小さなペンギンさんに、会いに行きたい。
「楽しみだなあ、」
笑顔のすてきな、優しいペンギンさんが奏でる、南極の小さなバンドを。
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