愛す

なんでいっちゃうかなー…。


なんで、




なんで、もう。


ほんとになんであんなこと言っちゃうかなー。



イライラして頭を掻きむしる。


「ほんとだよバカ」


上から声が聴こえて思わず手を止める。


「声に出てますぜー彼氏さん」


横を向けば、はははと呆れて笑う男がひとり。


こいつ、幼馴染みの…。

「……横井」

「泣いてたぜー、朝香ちゃん」

「名前で呼んでんじゃねぇよ」

「未だに名前呼びできないチキンに言われたくないなぁ、」


「……………しね」


図星をつかれて言い返す言葉がない。

………てか、泣いてるってなんだよ。


やっぱりあれかな、あれ言っちゃったからか?


「ちょっとは素直になってあげなさいな」














「余裕がないんだよ」


そんだけ好きなんだって。

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