それからズボンの前を緩めて、既に勃ち上がっている昂りを取り出す。

「もう、挿入れるぞ…」

帽子屋が白うさぎを見上げると、余裕なさげではあったが、雄の色気に溢れていた。
帽子屋は舌舐めずりして微笑んだ。

「いいぞ、うさぎちゃん……」

なまめかしく誘う帽子屋に白うさぎはクラッとする。
色香に誘われ白うさぎは、ひくつく窄まりに昂ぶった自身を宛がう。

先端を埋めて一息つくと、そのまま一気に中へ全部押し込めてしまった。

「ああぁーーっ!!」

内蔵がせり上がるような苦しい圧迫感が帽子屋を襲う。

「くっ、キツゥ……!」

襞が蠢き、白うさぎ自身に絡み、締め付ける。強い締め付けに抜くことも叶わないので、帽子屋が落ち着くまで待った。

その間に白うさぎは手の平で、しっとりと汗ばんだ帽子屋の肌を優しく撫でると、それによって帽子屋の余分な力が抜けていった。

頃合いを見計らって、白うさぎは繋がった腰を動かし始めた。

「あ、あ、あ…んっん……っ」

浅く深く内壁を擦り上げると、帽子屋の喉からは断続的な嬌声が零れる。
快楽の熱に浮され、蕩けた帽子屋の表情に、白うさぎは腰の奥を刺激されて、更に動きを激しくした。

「はぁ…んっ!…う、さぎちゃ…んっ!」

「んっ……どうした?」

「い、い……気…持ち、いっ…もっ、と」

「っ!!……あんま、煽る…なってっ!」

白うさぎの昂りがぐんと大きさを増す。それから帽子屋の片足を持ち上げると、交わりを一層深くした。

「あんっ、あ、あ……あぁっ!」

逞しい白うさぎの欲望が帽子屋の最奥を抉り尽くし、容赦ない揺さぶりに帽子屋は快楽の淵へと落とされる。


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