すると、それまで観客に徹していた帽子屋が妖艶な笑みを深くして、

「いい格好だな。俺も手伝ってやろう」

と、ダムへ近付いた。手には取り出してきたローションの容器が握られている。
帽子屋はそのまま容器から直接、ダムの双丘にローションをたっぷりと垂らした。

「ひゃぁっ……!」

冷やりとした感覚にダムは肌を震わせると、卑猥な水音がさらに大きくなる。
ダムの指がまだ入ったままのところに、帽子屋は自分の指を無理矢理捩じ込んだ。

「やあ、あっーーーんっ!」

一本、二本と増やされ、指を曲げたり内壁を強く擦ったりして、バラバラに動かされる。
帽子屋の長い指をリアルに感じてダムはより一層、内壁で指を締め付けてしまう。

「あっ!…やぁ、また…イ、イく…っ!」

「まだだ。次は簡単にイかせない」

そう云って帽子屋に昂ぶった根元をぎゅっと握り込まれ、あと一歩のところで塞き止められた。

「やぁっ……あ…なん…っで…」

「もう、俺も限界だ。一緒にイくぞ…」

いつもの余裕の笑みは消え、色気のある雄の顔をした帽子屋がそこにいた。

ダムの淫らな姿に煽られ熱くなった身体を持て余した帽子屋は、ベルトを外してズボンの前を寛げた。

「挿入れるぞ、ダム」

ダムの指とともに指を引く抜くと、帽子屋の昂ぶった先端がひくつく蕾に当たり、そのまま中へぐっと侵入してきた。
入ってきた久しぶりの質量の大きさに、内部は勝手に締め付けてしまう。

「くっ……もう少し力を抜けっ」

「あ、んっ……ム、リだっ……」

快感をやり過ごそうとダムはシーツを強く掴み、皺を作る。
すると止められていた昂った中心をいきなり扱かれ、また強い快感が身体を支配した。

「あっ!…ぼっ、帽子、屋っ!…ぁあ、やっ……ああぁっん!」

帽子屋はダムの片足を持ち上げ、繋がったまま彼の身体を反転させた。穿つ角度が変わり、酷く感じる部分に当たって、ダムは深い悦楽に飲み込まれる。




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