両手で包み込むように擦ったり、裏筋を撫で、自身の先を親指でクリクリと弄れば、先走りがどんどん溢れてきた。

「ぁんっ……ふっあ…ぁ……あっ」

快感は中心から全身へと駆け巡り、思考までも蕩けさせる。

「胸を弄るのも好きだろ?」

ふっと鼻で笑う帽子屋の言葉にダムは躊躇わず胸の飾りに触れた。

指で弾くように触れれば、ぷくりとすぐに勃ってしまう。
指先で捏ね回したり、軽く引っ張ったりすれば、自分の荒い吐息や嬌声に興奮し、中心を上下に扱いている手も更に加速する。

「はぁ…ぁんっ!……あっ、ん!」

「自分でするのはそんなに気持ち良いか?何時もより感じているんじゃないか?」

「ちっ、違っ……んっぁ!」

嘲笑い辱める帽子屋にダムは首を横に振ると、その拍子に菫色の瞳からは生理的な涙が零れる。
もう、快楽を追うことしかできなかった。
絶頂を目指して先端の括れを弄り、先走りの滑りも借りて、一層手淫を激しくして自分を追い込む。

「あっ、あっ……ん!あぁぁっーー!!」

瞬間、中心に集まった熱が堰を切って溢れた。

甘く高い声を上げて、白濁の蜜が勢いよく手を濡らしていく。
全身をひくひくと痙攣させ、絶頂の余韻に浸り動けないダム。

「それで終わりか?ダム」

帽子屋は意地悪げで妖艶な微笑を浮かべる。
まだ荒い呼吸も思考も整わずにいるダムは何を云われたのか理解できなかった。それでも潤んであまり焦点の定まっていない瞳でなんとか帽子屋を見遣る。

「え、……ナニ?」

「前だけでいいのか?それでは足りないんじゃないかと聞いている」

「……っ!」

ようやく何を云われているのかが判り、カァっと頬を朱に染める。

「帽子屋……も、もう許してく…」

「まだお仕置きは終わっていないぞ。さあ、腰を上げろ」

もう何を云っても無駄だった。
帽子屋の言葉に抵抗せず、操り人形さながらにダムは、上半身を伏せて腰を高く上げる。
前から手を回し、後ろの窄みに触れると先程放ったものや先走りのぬめりで、そこはくちゅりと音を立てた。
蕾の入口を指先で撫でて慣らし、そのまま指を深く沈める。

「んっ……はぁ…あぁ……っん」

体内に入ってくる自分の指に切ない吐息を漏らした。
ゆっくりと中を探り、内壁を擦る。
だけど自分の指先では届かない奥がむず痒く、焦らされたように腰を振ってしまう。




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