誰よりも大好きです 2/5






『フラン先輩 邪魔なので退いてもらえますか?』

「酷いですねー
先輩に向かってそんな事を言うんですかー」

『邪魔だから事実を言ったまでですが?』

「きれいな空だなー」

『ここは室内なので空は見えませんけど
フラン先輩?』

私がヴァリアーに入って早三年
ヴァリアーのみなさんはとても優しくて和気あいあいとしている
生意気なカエルを除いて

「あ 識桜
ミーのこと 生意気なカエルって思いましたかー?」

『常に思ってる事ですがどうしましたか?』

この変なカエルを被ってるのは私の前に入ったフラン先輩
ベル先輩とよくいがみ合っているが私とも毎日このやり取りを繰り返している
そんな生意気なカエルが密かに好きな私
私の性格上 素直になる事はないだろうけど この時間の間はかなり嬉しかったりする

「う゛お゛ぉぉい!
てめぇらぁ ボスが呼んでるぜぇ」

スク先輩に呼ばれた2人とはどうやら私とフラン先輩のことで 言い合いをしながらもボスの部屋に入って話を聞いたら任務の話だった

話を聞いた後 私とフラン先輩は急いで任務先に向かった

そしてこの日 私は初めて暗殺の任務が出された










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