マクロスF 長編 | ナノ

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「最後の撮影始めまーす!」

スタッフの言葉で俺とシャーリーの撮影が始まった
シャーリーは俺が言った黒のビキニを着ていて、俺の前に立っている
こ これはエロいからとかじゃなくて、純粋にシャーリーの白い肌に合うと思っただけだからな!
それに…白のビキニは見たし…一応白のパーカーも着てるし……
なんか…段々と恥ずかしくなってきて顔が紅くなっているのがわかり、少し目線を逸らそうと思ったが ニコッと照れながら笑うシャーリーに目が離せなくなった
……可愛すぎる
そのまま抱き締めてキスしてしまいたい
だが今は撮影中
そんな事は無理なわけで落ち着こうと努力する

『…貴方の言っていた水着を着たけど……、似合う?』

“ウミ”で俺に聞いてくるシャーリー
俺がシャーリーの水着姿に照れているのをわかってて聞いてるのもわかった俺は口元を抑えながら小さく頷いた

『…よかった』

今の笑い方はシャーリーだ
心から本当に嬉しそうに笑うシャーリーに俺も嬉しくて微笑んだ

『軽く走ってみよ?』

また“ウミ”に戻って俺の腕を引っ張って走りだそうとした
………が、俺の履いていたビーチサンダルが走り出す直前に脱げてしまい そのままシャーリーに覆い被さるように倒れてしまった










一瞬 何が起こったのか訳がわからなかった
でも段々今の状況を理解し、仰向けに倒れた私の顔を挟むようにアルの両手があり、その両手でアルは自分の体を支えた状態で覆い被さっていた
顔もお互いの唇が当たりそうな程 近い距離にある

「っ…大丈夫か!?」

『え えぇ…大丈夫よ』

真剣な眼差しにドキッと胸が鳴った
こんな心配して真剣な目つきになる事がないから
私が答えた後、アルは今の状況に気付き 謝りながら退こうとしたが、私はアルの首に手を回して引き寄せた

「お おい……」

『…行かないで』

私の上から退こうとしたアルだけど、今度は私が真っ直ぐにアルを見つめている事がわかり 私を見つめ返すアル
カメラマンや監督さん達とは距離が離れているから、話している内容も聞こえないだろう

『…アル……』

「シャーリー…?」

片手はアルを引き寄せる形で首に回したままだけど、もう片方の手はアルの頬に滑らせて添える
驚いた様子を見せてたアルだけど、アルも優しげに笑って私を見つめる

「…綺麗だ……シャーリー」

コツンと軽く私の額に自分の額を当てるアルに、私は ありがとう と微笑んだ



こうして1日かかった撮影は終了した
また明日も撮影がある………と思っていた

「今日1日でいい写真が何枚も撮れたから、1日切り上げますか!」

監督の言葉に私は驚いた
そしてそのままアイリスを見れば 明日は1日空いたわね と微笑みながら言った
つまり、明日はアル達と“ウミ”ではなく“シャーリー”として過ごせる事になった





皆が協力してくれたから





皆と…アルと過ごせる時間が出来た





嬉しい気持ちなのに、どこか心にモヤモヤと何かが引っかかる





でも今は皆と海を楽しめる事に心を躍らせた






波打ち際の“ウミ”と貴方と夕陽
(監督があの子と撮った最後の写真が凄く気に入ったとかで、雑誌の表紙に決定だそうよ)
((嬉しいけど、アルが知ったら恥ずかしがりそう))
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久々に更新しました!
久々すぎてカオスになってしまいましたorz
最後は甘くしたつもりですが…←
次回は皆と海で遊びますっ!


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