しんねんそうそう 






『次郎さん!日記を始めようと思うの!』

「アンタ、いきなりじゃないかい?」

今日は新年ということもあり、本丸で新年会の最中
周りでは御節やお酒を楽しんでいる
そんな中、片手にお酒を持った私の発言に首を傾げながら言うことのは大太刀の次郎太刀
その話が聞こえたのか、皆も私の話となった

「主、また何故日記を…?」

そう聞いてきたのは打刀の歌仙兼定
私は片手のチューハイを1口飲む

『だって、1月1日ってのがいい節目の時でしょ?
あと、三日坊主にならないようにしようと思って!』

「では、毎日日記をつけると?」

『うぅん、つけれる時につけようと!』

「はあ?三日坊主と一緒だろ」

歌仙とのやり取りに打刀の和泉守兼定
けど、兼さんの言葉に私はにやっと笑う

『兼さん、わかってないな〜
私の中で三日坊主ってのは、三日以上やらないまま辞めちゃう人だと思ってるから!
私は日にちが空いても続けていく意志があるから、三日坊主じゃないし!』

「はあ?一緒だろ」

そう言いながら私の頭をぐしゃぐしゃと撫でまわす
なんで〜!

「あるじさん…、それは仕方ないよ」

「確かに、それは兼さんの言う通りかな…」

脇差の浦島虎徹と堀川国広が私と兼さんのやり取りに苦笑された
いや、私は間違ってないと思うんだけど!

「それより貴方、ご紹介しなくていいんですか?」

髪の毛をぐしゃぐしゃにされてる私に、打刀の宗三左文字が声をかける
……あ!すっかり忘れてた!!
兼さんに愛ある撫でまわしを受けながらも、ある方向を見れば 他の刀となんだかんだでお酒を呑んでいる
私は隣に座りながら撫でまわしてくる兼さんの手を退けて、立ち上がる

「アンタ、ちゃんと立ってるのかい?」

『次郎さああん!確かに私 身長150しかないけど、今 全力で地に足を着けて立ってるからね!!』

冗談よーん って言いながらケラケラ笑う次郎さん
今日は正月で元旦だからってお屠蘇呑みすぎだよ、次郎さん
じゃなくて!!私はパンパンと手を叩き、本丸に乾いた音が鳴り響く
その音と同時に皆が私を見る

『紹介遅くなっちゃった!今日お迎えした太刀の江雪左文字さんです!
江雪さん、よければ一言お願いします!』

私の言葉にゆっくりと立ち上がる江雪さん
はぁ…、綺麗な長髪…

「…江雪左文字と申します」

そう言いながら軽く頭を下げる江雪さんに拍手が起こる
そして静かに座る江雪さんを見て、私は はーい! と言いながらまた皆に声をかける

『そう言うことなんで、皆仲良くしてくださーい!
てことで、新年会と江雪さんの歓迎会を兼ねてもう一度かんぱーい!!』








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