しんねんそうそう 






新年会を江雪さんの歓迎会に兼ねて 再度呑みだして、なんだかんだ夜になっている
お酒に弱い刀達や、寝に行った刀達も数名
そんな中、私は新品のノートを取り出し 新年初の日記を書こうとしている
ニコニコしながら横から除くのは、可愛い次郎さん

「おう!さっき言った日記だねぇ!」

『うん!でも、何を書こうか悩んでるんだよね〜』

「なら、新年早々アタシの事を書いたらいいのさぁ!
綺麗な次郎で〜す!ってね」

あっはっははは! って言いながら、私の肩を抱くというか身長が大きすぎて抱きしめている状態になっている上機嫌な次郎さん
今日も普段以上にかなり呑んでるもんね〜、抱きしめられてウハウハな私だけどね

「お!ならこの獅子王様の事を書くしかねぇよな!」

そう言いながら満足気に笑うのは、太刀の獅子王

『あれ?王ちゃん、てっきりお酒で潰れてるかと思った』

「今日はそんなに呑んでねぇからなぁ
それより!その“王ちゃん”ってなんだ!」

『だって〜、お酒呑んで気持ち良くなってる時に“獅子王”って呼びにくいんだもーん』

私の言葉に なんでだ! と不服そうにする王ちゃんこと獅子王

『じゃあ、“しーし”とか“ししー”とか、獅子王だから“しおー”とか?』

「ネーミングセンス、無さすぎるだろ」

あまりにも真顔でそんな事を言われた
いいもん、どうせセンス自体ないから

「あ〜あ、拗ねちまったよ」

むくぅーっと膨らました私の頬を軽くツンツンと人差し指でついてくる次郎さんに、驚いた様子の獅子王

「おやおや、主 小さな子供のようだねぇ」

私の表情を見て、片手にお猪口を持ってくすくすと笑う歌仙
すると今度は酒瓶を片手にやって来る長い黒髪

「主!ここはやっぱりかっこよくて強い、最近流行りの刀のオレの事を書くべきだろ!」

そう言いながらドヤ顔をしてる兼さん
するとそれに反応をしたのは隣の次郎さんだった

「な〜に言ってんだい、この綺麗な次郎の事を書いた方が縁起がいいに決まってるさぁ」

「はあ?それなら尚更オレだろ」

「い〜や、アタシだねぇ」

そんなやり取りに段々ヒートアップしていく
座っている私の頭上で大きな2人が立ち上がって話している
この2人、お酒入ると大変なのよね〜
あ、次郎さんはいつもお酒呑んでるけどさ
そもそも日記であって、自己紹介とかじゃないんだけどね





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16/01/01

今日から日記を始めてみようかと。
早速 本丸で新年会と江雪さんの歓迎会。
次郎さんと兼さんが最初の日記にどちらを書いてもらうかと話しているけど、これは日記なんだけどな…
あーー、もう眠いから寝よ。
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しんねんそうそう
(私、もう寝るから 獅子王任せた〜)
(俺!?)
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唐突に始めた刀剣日記です(笑)
審神者である管理人の妄想を綴っただけですので(笑)
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!


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