皆既日食の秘密 (2/3)






「今日は45年ぶりの皆既日食を皆で見よう!!」

コムイさんの一言によりみんなで皆既日食を見る事にした
そう 今日は45年ぶりの皆既日食
これを逃せば次はいつ見れるかがわからない

『皆既日食まだかなぁ』

私の名前は詩穂
そしてエクソシスト

「詩穂にとっては凄く楽しみでしょうね」

『うん!
だって、あの皆既日食だよ!
月が太陽と地球の間にはいって、太陽の一部分や全部を隠す珍しい現象なんだよ!
楽しみじゃないわけないじゃない!』

天文学が大好きな私にとっては皆既日蝕は一大イベント
逃す訳がない
これを逃したら次の皆既日食まで死にきれない

「詩穂ったら天文学になると 凄い熱が入るんだから」

少し呆れながらも微笑んで私に言うのは同じエクソシストで親友のリナリー
彼女の言葉にへへっと笑えば私らしいとまた微笑えまれた
そんな私達は皆既日食が起こるのを待っている

「楽しみですね」

「まださぁ!早く見たいさぁ!!」

隣で話しているのはアレンとラビ
彼達も私と同じエクソシスト

「…くだらねぇ」

そう言いながら私の隣に居るのは同じエクソシストで恋人の神田ユウ

『ユウ それを言ったらおしまいよ』

そう言えば知るかって言われた
でも私が楽しみにしている事は彼が1番知っていると思う
だって昔から言っていた事だから
そうこうしながらも皆既日食まで後3分…
皆既日食になると起こるダイヤモンドリングをカメラで収めようとカメラを準備する人が何人も居る

「その中には 詩穂も入っているのね…」

『当然じゃない!
ダイヤモンドリングを収めないなら何を収めるつもりよ!』

どれだけこの時を楽しみにしていた事か
この為にカメラまで買ったんだから
そして皆既日食まで後2分…
だいぶ暗くなってきた辺りではカメラでダイヤモンドリングを収めるためにカメラの位置を固定し始めたり大切な人を誘っている
もちろん 私とユウも一緒に見るつもり

「楽しそうだな」

カメラの準備をしている私に声をかけるユウにえへへと笑う
そう言いながらもカメラのタイマー設定も完了して後は皆既日食が起こるまでの辛抱

「ここなら綺麗に見えるわよ!」

リナリーの言葉に移動する私達
こうしてラビ.アレン.リナリー.カメラ.私.ユウの順番で座って皆既日食を待った








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