焉と幸せの始まり
すくすく成長中






「こうか?」

『うん、次に味噌を入れて混ぜる』

双子が産まれ、家族4人で暮らし始めて数ヶ月が経とうとしています
今は何をしているのかというと、ユウに新しくご飯のレパートリーを教えています
双子がまだ離乳食しか食べれないから 私が離乳食と食事を作るつもりだったんだけど、それはユウが許さなかったの
それに妊娠している間も少しずつ料理をしてくれていたし、ユウ自身ももっとレパートリーを増やしたいとのこと

「これでいいか?」

『うん、それで大丈夫!
あとは鮭を焼いたら朝ご飯の完成!』

そう言ってニコッと微笑むと微笑みかえすユウ
双子が産まれる前もこうやって一緒に作っていたのよね
その双子はというと

「あー!」

『んー?柚輝 どうしたの?』

柚輝が両手を広げて何かを言おうとしているので ユウにおんぶされている柚輝の頭を撫でた
つい最近 赤ちゃんを抱っこやおんぶしながら作業のできるベルトを買って、ベルトを使ってユウは柚輝をおんぶしながら朝食を作り、私は静瑠を抱っこしながら離乳食を作っているのです
双子はかなり甘えん坊の様で一回抱っこをするとなかなか離れてくれないの
可愛くて仕方ないんだけどね
だから何か用事する時は最近ユウとそのベルトを付けながら4人で過ごすことが多いのです

「まー!」

私を見てニコニコ笑う柚輝の頭を撫でると嬉しそうに笑う柚輝
すると私の服の胸元を掴む人物が

「あぅー」

どうやら構ってほしかったらしい双子の姉の静瑠
この子はユウにそっくりでよく私に甘えてくるのよね
そんなところも可愛くて仕方ない親バカなんです

『静瑠はママの事 好きだもんねー』

「あーぅー」

私の言葉に返事をするかの様に服を掴んで引っ張る静瑠
静瑠の頭を柚輝を撫でている手とは反対の手で撫でた

「そろそろ魚も焼けるから、朝飯にするぞ」

『はーい』

離乳食も私達の朝ご飯も完成し、食べる準備をしていった



「詩穂、洗濯ばさみ取ってくれ」

『ちょっと待ってね』

そう言いながら小さな洗濯ばさみを取ってユウに渡した
朝ご飯を食べてから何時間が過ぎ、庭で洗濯物を干している私とユウ
干してくれているのはユウで洗濯物をかごから出して渡しているのが私
こういう何気ないところが昔と変わらず優しいなー なんて思いながらリビングの方に視線を向けた
そこには絶賛お昼寝中の静瑠と柚輝
朝ご飯を食べ終えてからおもちゃでいっぱい遊んで疲れて眠ってしまったのだ
さっきはおもちゃの取り合いで喧嘩していたのに、今は手を繋ぎながら寝ている双子を見て 可愛いと思いながら微笑んだ

「詩穂」

『あ、はいはーい』

優しい口調で名前を呼ぶユウに手が止まっていたことに気付き、返事をしながら最後の洗濯物を渡した
そしてユウが受け取って干して洗濯物は終了した

『お疲れ様ー』

そう言いながらユウに抱き着くとお前もなって言いながら頭を撫でられた
正直言って私は何もしてないんだけど…なんて思ってたら察したのかそんな事ねぇって言ってまた頭を撫でられた
そんなユウについつい甘えちゃう私はぎゅーっと抱き着くと同じように抱き締め返してくれるユウ
そしてユウの顔が近付いてきて…

「…あーぅ」

リビングから聞こえた声にユウと私は寝ていたはずの双子を見た
どうやら柚輝が起きてしまったらしく、ぐずりそうになっている

「お預けだな」

そう言って優しく私の頭を撫でて微笑んだユウは柚輝の元に行って抱き上げ、優しくあやす姿が立派なお父さんで思わず微笑む
すると今度は私に向ける視線を感じて視線が来る方を見れば、こちらも起きたみたいで小さな両手をいっぱいまで広げて抱っこを求める静瑠

『静瑠も抱っこしてほしくなったのかな〜?』

「うーぁ」

静瑠の元に行って抱き上げると嬉しそうに笑う自分の子供を見て 私自身も笑顔になり、目が合ったユウとまた微笑んだ





双子はその後も遊んでは寝るを繰り返し





私はユウに料理のレパートリーを教えていた





まだまだ双子も旦那さんも






成長真っ最中
(子供達も寝たし…、大人の時間を過ごすか)
(へっ!?な なんで…)
(さっき“お預け”になったからな)
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最後はちょっと意地悪な神田さん笑
旦那さんも双子ちゃんも成長段階です!
さて次回は時間が飛びます←

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