焉と幸せの始まり
○○発覚






『妊娠…?…私が?』

なんと検査の結果 妊娠していた事が発覚
さっき戻してしまったのも婦長が言うには悪阻(つわり)らしい
妊娠したからなる症状だと婦長が教えてくれた
悪阻は知っていたけど まさか私がユウとの念願の子供を妊娠するなんて思ってもいなかったからあまりの嬉しさに涙がぽろぽろと溢れでて婦長と嬉し泣きをしてから急いで知らせたくて走ってユウの元に向かった










「それにしても 何かあったのかしら?」

「医務室のベットで横になっているんでしょうか?」

「詩穂はそんなに体調悪かったんさ?」

「さっさと手を動かせろ」

詩穂と俺の部屋に居るのはリナリーとモヤシとラビと俺の四人
こいつらは引越しの手伝いに来たらしい
ちょうど詩穂が医務室に向かって手が足りなかったから助かった
とりあえず詩穂のものをリナリーに頼んで モヤシとラビにはそれ以外の本や物を片付けてもらっている
詩穂が医務室に行くと言って一時間が経過しているが帰って来る様子がない
そんな詩穂の話をしているところだ

「何かあったのかしら…」

「もしかして病気さ!?」

「それだったら ずっと側にいる神田が気付くはずですよ!」

確かにモヤシの言う通り 詩穂に何かあったらすぐに気付く
朝から辛そうにしていたからな

「何か変わったことはないの?」

そんな事を聞かれて考えたら 一つしか思い当たらない
それもつい最近の事だが

「よく喰うようになったな 軽く飯を5杯は食う」

そう言えば何かをひらめく様に声を張り上げるリナリー
何かわかったのかと思って聞こうと口を開く前に部屋の扉が開いて 先ほどから話題になっている詩穂が少し息を切らしながら戻ってきた
走ってきたのだろう
詩穂が言葉を発する前に抱きしめた

「……遅ぇ」

『ごめんね?』

微笑む詩穂の顔色は少し良くなっていたから少し安心した










いきなり抱き締められたのは驚いたけど 心配してくれてて嬉しかった
リナリー達も手伝ってくれていて心配そうに声をかけてくれて大丈夫と返事を返した
あ!言いそびれるところだった!
抱きしめられてるユウの胸板をとんとんと叩けば気付いたユウは少しだけ離してくれた

『あのね 婦長に検査してもらったら“妊娠”って言われたの』

「「えっ!!」」

「やっぱり!」

「………」

ラビとアレンの反応はわかる
ユウも動揺してるのがわかる
でもリナリーはなぜにやっぱり?

「おめでとう!!詩穂!!」

リナリーが私を抱きしめて自分の事の様に凄く喜んでくれていて凄く嬉しかった
でもなんでやっぱりなのかがわからなくて頭に疑問符を浮かべていると微笑んでリナリーが答えてくれた

「最近生理がきてないって言ってたし 神田が最近ご飯をたくさん食べるって言ってたから それでもしかしたらって思って!」

リナリーは推測で当ててしまったらしい
それでも凄く喜んでて 嬉し泣きまでしてくれたから 私もつられて泣きそうになってしまった
リナリーにはいろんな相談もしていたから喜んでくれていて凄く嬉しかった

「おめでとうございます!詩穂!!」

「おめでとうさ!!詩穂!!」

『みんなありがとう』

アレンもラビも声をかけてくれる
でも本当に声をかけてほしいユウからはまだ言葉をもらってない
ただ立ち尽くしているだけ
嫌だったのかな?
なんかそう考えてると別の涙が出そうになって堪えていると

「詩穂」

私の名前を呼ぶユウを見ると腕をがっしりと掴まれた

「お前…走って帰って来たのか?」

『えっと…ユウに報告したくて全力疾走…』

と言った瞬間 ユウの目が般若の様になったのを私は見てしまった
そして冷や汗が止まらなかったのは言うまでもない

「馬鹿かお前!!妊娠してる奴が全力疾走するかよ!!!!」

まさか怒られるとは思わずごめんなさいと謝ると優しく でもどこか強く抱きしめられた

「俺と詩穂の大切な子供が居るんだ
無理は絶対するなよ」

最初は般若の様な顔をしてたけど最後らへんは顔を赤くして喜んでくれていて それが凄く嬉しくて私もユウを抱きしめかえした

「そう言う事だからお前ら 引越しの手伝いしろ」

『そんな無理なお願いを言っても…』

「何を言ってるの!?
手伝うに決まってるじゃない!!」

『でも…』

「詩穂はお腹の子供を大切にして下さい!!」

『そうだけど…』

「重たい物を運ぶのに男の力はどうせいるから気にするなさ!!」

『だけど…』

申し訳ない気持ちで言っているのだが

「とにかくだ」

ユウのその一言で



「無理はするな!!」

「無理は駄目よ!!」

「無理はいけませんよ!!」

「無理はやるなさ!!」

『……はい』

4人がハモって同じ事を言った事に迫力がありすぎ 仕方なく返事を返した
そしてこうなったのです

この後は一体どうなるのやら…






新たな命
(よいしょっと)
(そんな重い物 持つな!)
(え、これ軽いよ?)
(普通に重てぇから!)
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
やっと第2章編集完了です(´Д` )
しかも駄文…orz

ヒロインちゃん ついに妊娠!!
第2章で妊娠発覚です!!


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