白斗がやる気無さそうに注意事項を述べていく

今はHRだ

昨日…今日の朝か?は、結局あの無駄に細かい冊子を読んでて眠れなかった
今考えたら別に今日帰ってから読んでもよかった訳で、寝なかったせいで授業に集中出来ずに寝てしまい、那嘉に寝顔を携帯で撮られたりと散々な目にあった

…なんで完徹なんかしたんだ俺






ともあれ、一応全て目を通した冊子には『王道の平凡になる上での注意事項』などというなんともアホらしい注意書、絡むことになる美形共の個人情報など人には見せられないものがずらーと書いてあり、生徒会だの風紀委員だのとは関わりたくない気分にさせられた

まぁ…俺の仲間?も混じってるから取り返しのつかない事態にはならなそうだが




気付いたらHRが終わっていたらしく、那嘉が一緒に帰ろうと誘ってくれたので帰ることにする
確か冊子に『入学したて辺りに恐らく眞さんに親衛隊が近付くと思います、お気をつけ下さい』と書いてあったな
今日は無いかなと思いつつ那嘉と教室から出たら、見知らぬ生徒に声をかけられた

「ちょっと一緒に来てくれる」

…これか、親衛隊

「あれ?山田君じゃんどうしたの」

「あ、す、鈴木様」

「んー…眞になんか用事?」

「はい、話がありまして、お借りできないでしょうか」

本当に高校生かと疑いたくなる可愛らしい顔をした少年…か?が、顔見知りらしい那嘉と話してる
那嘉はなんで俺を呼び出すのかは聞かずに俺を差しだし、「ファイトー」とか言いながら帰っていった
…薄情者め、まぁどうなるのかは聞いてるんだろうなぁ白斗らへんに


「ふん、じゃあ着いてきなよ、平凡」

那嘉が去ったとたん態度を変え前をさっさと歩いていく少年…ベタだなぁと思いながら俺は後ろを歩いて校舎裏に向かった

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