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訳がわからずなんのこと、ときいたら
『…眞さぁ、もしかして俺が最初に送った冊子読んでないの』
と軽く凄みを帯びた感じで返ってきた
えーと、…確か編入前にもらったなぁそういうの
なんか無駄に分厚かったから読んでないけど
「あぁ、読んでない」
あっけらかんと返事したら電話の向こうで溜息が聞こえた
『それに大体のキャラ説明と平凡になる上での注意書いてるから、読んでね』
因みに製作したのは爽でっすと星マークつけて言われた台詞に爽が可哀想に思えてきた
いやあいつも白斗と同じく腐ってやがるから大丈夫なのか?まぁどうでもいーや
「ほんじゃま読んどくわ」
『よろしくね、んじゃ黒が五月蝿いから切るよ、』
ブツ
通話が切れ、なんか予想以上に精神が消耗されたなとか思いつつ、荷物を片す作業に入る
なんかもうどっちでもいいやと左の部屋に決め、荷物を運び込んだ時にチャイムが鳴った
「はいはー「やっほぉお眞!!」五月蝿い黙れ那嘉」
扉を開けた瞬間飛び付いてきた白斗曰く「爽やかスポーツマン」こと那嘉は、俺の友達みたいなもんだ
みたいなもん、とついた訳は話せば長くなるので省略
俺は引っ付いたままの那嘉を殴った
「痛い!!」
「自業自得」
でもなんか懐かしいなぁこのやりとり
那嘉は高校入学からここにいるから約一年那嘉と会ってない
それを言えばこの学園にいるはずの爽、黒哉、薫、白斗…いや白斗には会ったな
この三人にも会ってない
懐かしくもなるわけだ、と一人なっとくしていると、いつのまに部屋に入ったのか那嘉が「エロ本ないー?」とか言いながら部屋を漁ってた
「ちょおまやめろ!!それはやめろ!!」
「えー、あ、下着発見!!」
「発見すんなぁあぁぁあ」
俺の下着片手に何かをやり遂げた顔をする那嘉を蹴る
こいつなんで俺の部屋に来たんだ
「とりあえず帰れ、な?」
「やだよ、久しぶりに会ったじゃん、ついでに泊まらせて」
下着を取り上げるとちっ、と舌打ちされた
舌打ちしたいのは此方だ馬鹿
まぁ、久しぶりに会ったのは確かだし懐かしいのも確か
相部屋の奴も居ねぇらしいし…断る理由はねぇな
頷いたら嬉しそうに抱き付かれたので投げ飛ばしておいた
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