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とりあえず今日は何事も無く一日を終えた
様子見?だかなんだか知らんが矢鱈とセンセー共にあてられて正直苛々してるがそれ以外はフツーだった
白斗が担当してるらしい国語は大丈夫だろとか思ってた数秒後にあてられた時は流石に殴ってやろうかと思ったがな、あの目は人を苛めるのが楽しくて仕方ない目だった
白斗曰く「まだ同室者がいない」らしい自室に専用カードキーを使って入り、左右に付いてた部屋のどちらを使うか、と首を傾げていたらケータイの電子音が鳴った
…あ、マナーモードにすんの忘れてたなぁ
授業中鳴らなくて良かった
画面を見ると白斗の二文字
出てみると眠そうな声が聞こえてきた
『やっほー』
『素敵で無敵な学園生活一日目はどーだったかな?』
「…お前が無駄に難しい問題俺に解かせなかったら快適な生活を送れそうだな」
だって俺国語以外はそこそこ出来るし
と言うと電話の向こうでニヤァ、と笑った気配がした
『じゃぁあ、難しくない問題たぁくさん解かせてあげる』
…うっぜ
通話を終了させようとしたらあ、待って待ってとか言ってきたので話を聞いてやることにする
つかよく会話切ろうとしたって分かったな
エスパーか
『用件はね、君がこれから受けるであろう被害とか云々の説明なんだ』
と言って話始めた白斗だが、喋りかたが長く鬱陶しいのでききとるのに苦労した、なんでこいつ教師やってんだ
「あー、つまり、ここは中高持ち上がり制の寮住み強制のマンモス校で、全部男子校だからホモが多い、とそういうことか?」
「そうそう、あと余談だけど生徒会は抱きたい抱かれたいランキングで決まるからね」
まぁだいたい覚悟は出来てたが…
なんだよ抱きたい抱かれたいランキングって…
白斗は嬉々として王道でしょだの何だの言ってたが俺はBLだかに興味はねぇよ
げんなりした気分になってると向こうから白斗の真面目な声
『で、次からが本題なんだけどね』
『多分もう少ししたら君の同室者、…王道クンが転入してくるから』
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