だぶんぶん
2012/07/30 11:17

おなかすいたなぁ、って思ってノリでナンパしてきた女を食ってみたのが全ての元凶な気がする

着痩せするタイプだったらしい女は俺の予想以上に豊満な胸を持っており、少し偉そうな態度が鼻についたがまぁ体がいいから妥協して抱いてやったのが5時間ほど前

その豊満な胸を削ぎ落として焼き肉にしてみたのが3時間ほど前

まずいだろうなと思って焼いて食ったら案の定まずかったので処理に困りつつ胸肉は生ゴミに放り込んで、なんでこんなことしたんだろうと考えて今に至る

いやなんか横ですやすや寝てる女の顔見てたら腹減ってきて

でもこの女の部屋に食いもんは無かったから、じゃあこいつでも食ってみるか、って思って食ってみた

うん、まずかった

携帯を開いて友人にメール

「女の乳はまずい」

なんでこんなことを言ったのかはわからん、なんとなく言いたくなった

携帯を閉じてだんだん固くなっていく女を眺めていたらいきなり携帯が鳴ったから開いてみたら返事がきてた

「え、は?なにしてんすかあんた」

説明すんのが面倒だったので無視するとまた携帯が鳴った

放っててもまだ鳴り続けるのでよく見たら電話だった

「あンだよ」

「なにしてんすか、って訊いたのにあんたが返事しねぇからわざわざ電話してやったのになんだよって酷くないっすか!?」

「っせぇな、腹減ったから女の乳食ったんだよ、したらまずかった」

「まず…って、え、食ったんすか?女ってダレ?」

「お前は俺の彼女かよ…あぁ食ったよ、女はしらねぇ、誘ってきたから抱いただけのやつ」

「か、彼女って、いや、それよりもこのヤリチンめ…」

で、どうすんすか?

どうするっつったって、どうしようもねぇだろ

「そらぁ、自首するだろ?」

「なんで変なとこ真面目なんすか、隠そうとか思わないわけ?」

「は?おまえは隠してほしいの?」

「いやそういう訳じゃねっすけど…」

うぅー、と呻いてから電話の向こうからボスッ、と音がした

どうやらベッドに突っ込んだらしい

「ホントなにやってんすかぁ…」

「俺にもわかんねぇ」

「なんでオレに言ったの」

「いや、なんかもうお前に会えなくなるかもなぁ、って思ったらなんか」

「まさか寂しくなっちゃったー、とか言うんじゃないっすよねー?」

「ああ、そうそれ、サミシイ」

え、と息をのむ音

そうだなー、寂しくなったのかもしんねー

「と、とりあえずいまどこいるんすか」

「ん?女の家、ほれ、○○駅の近く」

「会いましょう、俺○○駅で待ってるっす」

「お?ああ」

なぜかいきなりぼそぼそ喋るソイツとの通話を切り、実はまだ裸だったため服を着ようと床に転がってる服を拾う

いやぁ最近暑くなってきたよなぁ、裸でうろついても全然平気だわ

…こいつ腐ったりしねぇかな

一応ベッドのシーツで全身ぐるぐるにしておいたが面倒過ぎてそれ以上なにもしてねぇがまぁ、いいか

服も着終わったし、荷物も、財布と携帯だけだけどもった

あいつに会うためってのがなんだか微妙だが直ぐ戻る予定だからまぁいいか

頭を掻きながら外に出たら、雨があがった後なのかすこし埃臭かった



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